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 アンリツと米AWR Corp.は、両者の製品を連携して使うためのソフトウェア「AWR Connected for Anritsu」を発表した(アンリツのニュース・リリースAWRのニュース・リリースの日本語版)。AWR Connected for Anritsuのデモンストレーションを、パシフィコ横浜で開催中の「2011 Microwave Workshops & Exhibition(MWE 2011)」の展示会部門「マイクロウェーブ展」で見ることができる(ブース番号B101のアンリツのブースで実施)。

アンリツ・ブースにおける連携のデモのコーナー 左にシグナル・アナライザがある。その手前のデバイスに信号を印加し、出力を捕捉。右のノートPCで、VSSやAWR Connected for Anritsuが稼働する。Tech\-On!が撮影。
アンリツ・ブースにおける連携のデモのコーナー 
左にシグナル・アナライザがある。その手前のデバイスに信号を印加し、出力を捕捉。右のノートPCで、VSSやAWR Connected for Anritsuが稼働する。Tech-On!が撮影。
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連携のイメージ アンリツのデータ。
連携のイメージ
アンリツのデータ。
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 今回、連携の対象となるのは、アンリツのシグナル・アナライザ「MS269xA/MS2830Aシリーズ」とそのオプションのベクトル信号発生器「MS269xA-020/MS2830A-02x」、およびAWRの通信システム向けシステム・レベル・シミュレータの「Visual System Simulator(VSS)」である。VSSはブロック・ダイアグラムで対象の通信システムを定義し、システム全体の動作をチェックするためのソフトウェア。アンプやフィルタ、信号発生器、位相シフタといった回路ブロックのソフトウェア・モデルが用意されている。

「ハード」なモデルが混在可能に

 AWR Connected for Anritsuを使うと、回路ブロックの一部を、実際の回路に置き換えることができる。すなわち、この回路にベクトル信号発生器からの信号を印加して、シグナル・アナライザで回路からのレスポンス信号を捕捉する。設計で使うソフトウェアのVSSと、測定器が連携することで、開発やデバグが効率化するとしている。

 アンリツの説明員によると、同社のシグナル・アナライザは、波形補正回路を備えており、VSSに直接(人手による補正作業なしで)、波形データを出力できる。「他社のシグナル・アナライザでは、測定器内の誤差をユーザーが補正する必要があるが、当社の製品では波形補正回路がその作業を自動処理する」(同説明員)。

 アンリツとAWRは3年ほど前にも手を組んだ実績がある。この時には、アンリツのベクトル・ネットワーク・アナライザ「MS4640Aシリーズ」に、AWRのマイクロ波/高周波数設計用EDAツール「Microwave Office」が標準搭載された(Tech-On!関連記事1)。

 なおAWRによれば、今回のようにVSSが連携する測定器は他に2社の製品がある。1社は独Rohde & Schwarz GmbH & Co.。もう1社は、AWRの親会社になった米National Instruments Corp.(NI)である(Tech-On!関連記事2)。

 以下、今回のマイクロウェーブ展で、アンリツとAWRがそれぞれ出品した中で、目に留まったものを紹介する。