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 ディスプレイ関連の国際会議「18th International Display Workshops(IDW '11)」が、12月7~9日、名古屋国際会議場で開催された。論文の総数は529件。招待論文が111件(このうち2件が基調講演、2件がInvited Address)、口頭発表論文が183件、ポスター発表論文が235件で、ほぼ例年度通りの数となっている。

 国・地域別の論文発表数は次の通りである。日本248件(47%)、韓国115件(22%)、台湾91件(17%)、米国20件(4%)、中国17件(3%)、英国11件(2%)。以下、ベルギー、フランス、ドイツが5件ずつ。スウェーデンとオランダが3件ずつ。香港が2件。オーストラリア、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガルが1件ずつである。合計17の国・地域から論文が集まっている。

 例年からすると韓国からの発表がやや少ないような印象を受けた。特に、例年多くの発表をしていたSamsungグループからの発表がほとんど無かったのが残念である。FPD産業全体が大変厳しい状況の中での開催ということもあるだろうが、業界をリードする企業として、是非このような機会を活用して積極的に情報を発信してほしい。業界全体の成長にも貢献できるだろうし、それこそがSamsungが目指す「尊敬される企業」のあるべき姿ではないだろうか。筆者もそうだが、Samsungの発表を聞きたくて参加した聴衆も多いと思う。

 IDWは、下記15の独立したワークショップから構成されたユニークな学会である。
  LCT:LV Science and Technologies
  AMD:Active Matrix Displays
  FMC:FPD Manufacturing, Materials and Components
  PDP:Plasma Displays
  PH:EL Displays and Phosphors
  FED:Field Emission Display and CRT
  OLED:OLED Displays and Related Technologies
  3D:3D/Hyper-realistic Displays and Systems
  VHF:Applied Vision and Human Factors
  PRJ:Projection and Large-Area Displays and Their Components
  EP:Electronic Paper
  MEET:MEMS and Emerging Technologies for Future Displays and Devices
  DES:Display Electronic Systems
  FLX:Flexible Displays
  INP:Touch Panels and Input Technologies
 このうち「INP」は2010年にトピカル・セッションとして加えられたもので、2011年から正式に新規ワークショップとして追加された。

 2011年は上記15のワークショップに加えて、下記二つのトピカル・セッションが設けられている。
  LIT:Lighting Technologies
  AUTO:Automotive Display
 「LIT」は有機EL照明などディスプレイ関連技術の新しい応用として期待されている分野である。「AUTO」は日本の自動車産業のメッカである名古屋での開催を象徴するセッションである。アプリケーション側からディスプレイをとらえた新しいセッションの組み方で面白い。

図1 「IDW '11」が開催された名古屋国際会議場
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 名古屋国際会議場は交通の便も良く、中部国際空港から電車で30分程度である。これは、海外からの参加者にとって非常に魅力的である。各会場はゆとりのある造りで、スクリーンも大きく見やすい。進行もスムーズで特に大きな問題は無かったのだが、会場の椅子がとても堅くて、長時間座っていると腰が痛くなってしまった。今後の会場選びで考慮していただけると幸いである。