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開発した装置(写真:東芝)
開発した装置(写真:東芝)
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測定イメージ(写真:東芝)
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測定結果例(写真:東芝)
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 東芝は、放射線量のいわゆる「ホットスポット」を容易に確認できる、持ち運び可能な装置「ポータブルガンマカメラ」を開発した(ニュースリリース)。2011年12月中に福島県福島市と共同で実証実験を行い、2012年初頭から中央官庁や地方自治体などに提案していく。

 開発した装置は、放射線センサで測定したガンマ線とビデオ・カメラで撮影した映像を信号処理装置で重ね合わせることにより、放射線の量を色の違いで表示する。放射線量が高い場所を赤で示し、低くなるにつれて黄色、緑、青と色を変えて表示する。

 放射線量は地域において均一ではなく、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」が存在する。放射線測定器での計測では「ホットスポット」を特定するのに時間がかかるという。新装置では、放射線量の高低を画面上に色の変化で示すと同時に、短時間で広範囲を計測でき、「ホットスポット」の特定が容易になり、除染作業の効率化が図れるとする。また、除染後にも撮影することで、放射線量の低下を確認できる。

 新装置は、福島第一原子力発電所の建屋内の調査に使用した東芝製ガンマ・カメラの性能を向上させ小型化した。独自の半導体検出素子の実装技術や信号処理・データ処理技術により、感度・測定性能を約30倍以上高めたとしている。これにより、0.1μSv/時(1mSv/年)という比較的低い線量率の「ホットスポット」を特定できる。

 さらに、新装置は、周囲からの放射線を遮蔽しながら放射線映像を取得するための遮蔽体設計の見直しや電子回路のコンパクト化により、重さを約1/2にした。外形寸法は380mm×110mm×241mm、重さは9.8kgである。放射線センサとして半導体検出素子を128個搭載している。撮影範囲は視野角60度。電源は交流100Vまたは電池。電池では3時間駆動できる。