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クール・カレは2013年完成を目標に調整中

 LED照明設置において角度と見た目が条件とされているが、現状ではこの2点については調整中のようだ。なお、角度では壁面を照らす器具が発する光の範囲は約30度に絞られていることや、光が直接目に入り眩しさを感じさせないようにすることが、見た目ではLEDの発光点が目立つ、いわゆるツブツブ感が表れないようにすることがルーヴル美術館から要求されている。  

 現状では器具が飛び出ているため下から見るとLEDの存在感が大きすぎる。当初の条件にはあっていない様子だが2013年まで調整が続く。器具と器具の間にスペースがあるが、最小限に抑えられている(写真16~17)。なお、今回のLED照明器具では、あまり採用されることのない散光フィルターを装備している。

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写真15:器具が屋根に平行に突き出ている(筆者撮影)
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写真16:器具が飛び出ているため下から見るとLEDの存在感が大きすぎる。当初の条件には合っていない様子だが、2013年まで調整が続く(筆者撮影)
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写真17:器具が飛び出ている様子がよく分かる。器具と器具の間にスペースがあるが、最小限に抑えられている(筆者撮影)
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写真18:側面から撮影。奥の建物の角に注目すると各屋根の角にLEDの存在感が大きく感じる。2013年に最終的に完成予定であり、現在は工事中(筆者撮影)

 LED照明の導入が始まるクール・カレの内部と、導入されていない外部を比較した。写真で比較すると、クール・カレの外部の壁面は、LED照明導入が進むクール・カレ内部に比べて平坦な印象の照明になっていた。

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写真19:クール・カレの照明。正面遠くから見ると影の濃淡が深くコンパクト・デジタル・カメラでも絵画のように建物が浮き上がった様子で撮影できる。窓から浮き上がる光は高効率蛍光灯の光。2013年に最終的に完成予定であり、現在は工事中(筆者撮影)
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写真20:昼間のクール・カレの様子(筆者撮影)
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写真21:午後7時のクール・カレ外周の壁面。クール・カレ内部に比べ平坦な印象の照明(筆者撮影)

 外壁のライトアップには、10m以上離れている向いの道路側に設置した照明器具を使っていた。筆者の印象では、この照明に照らされる建物の良さが引き立っていないのではないかと思う。なお、外部から内部へ続く通路を過ぎるとLED照明に照らされた壁面が突然現れるので、照明に少しでも関心のある人ならば外部と内部で照明があまりにも異なることに驚くだろう。いずれにしても、2013年の完成が楽しみであり、日本の照明技術や感性の高さを証明する作品になれる可能性を秘めている。

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写真22:外壁は道路を挟んだ向かい側からライトアップされる(筆者撮影)
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写真23:左から道路を挟んで建物がライトアップされる(筆者撮影)