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 JSRは2012年1月23日、同年3月期第3四半期(2011年10~12月)決算を発表した。第1~第3四半期(同年4月~12月)累計の連結売上高は前年同期比2%増の2593億3900万円、連結営業利益は同3%減の290億6200万円の増収減益だった。同社 執行役員財務部長の平野勇人氏は「東日本大震災や為替の影響、低迷から脱しない液晶パネル業界といった現状から考えると、堅調に踏ん張った決算だと思う」と語った。震災の影響で数量ベースでの販売は落ちたが、原料価格の上昇を反映させた製品単価の値上げにより、売上高を確保できたとする。

 第3四半期単独では、連結売上高が889億9700万円(対第2四半期比4%増)、連結営業利益が95億9300万円(同6%減)だった。売上高の内訳は、エラストマー事業が449億4000万円(同2%増)、合成樹脂事業が138億6700万円(同14%増)、液晶パネル材料や半導体材料を含む多角化事業が301億8900万円(同2%増)。営業利益の内訳は、エラストマー事業が45億7200万円(同11%減)、合成樹脂事業が11億1600万円(同138%増)、多角化事業が39億400万円(同15%減)だった。前四半期に比べて合成樹脂事業が伸びているのは、自動車需要の回復によるものだという。エラストマー事業の利益が落ちているのは、市況の悪化によるものだとした。多角化事業は、液晶パネル生産や半導体生産の不調の影響を受けている。

 業界全体での液晶パネル生産の稼働率については「現在は70%台中盤だと考えられ、第4四半期もそれほど変わらないだろう。1年前は80%台前半だったので、今年中にはなんとかそこまで戻ってほしい」(平野氏)とした。半導体生産は、第4四半期は回復に向かうとの見通しを示した。