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重粒子線治療施設「i-ROCK」の完成予定図
重粒子線治療施設「i-ROCK」の完成予定図
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 東芝は、神奈川県立がんセンター向けに、重粒子線治療装置を受注したと発表した。同センター内に設置予定の治療施設「i-ROCK」に納品される予定で、契約金額は約74億5000万円という。

 重粒子線治療は、放射線でがん細胞中のDNAを損傷させる治療法の一つ。重粒子線(炭素イオン)を光の速さの70%まで加速してがん細胞に照射する。イオンを加速するシンクロトロンや患部に照射する照射機器、複数の装置などからシステムが構成される。体表面から深い箇所にあるがんにピンポイントで照射できるため、周りの正常な細胞を傷つけにくい特徴がある。

 東芝は、エネルギーや半導体に続く新たな事業領域の一つとして、ヘルスケア関連分野に注力している。こうした中で、「重粒子線治療装置は期待される技術の一つ」(同社)と位置付ける。ヘルスケア事業については、2015年度の売上高で1兆円を目指すという。