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住宅の外装に有機薄膜太陽電池を用いた場合のイメージ。(C)Heliatek GmbH / RECKLI GmbH
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 有機薄膜太陽電池メーカーのドイツHeliatek社と、ビル外装大手であるドイツRECKLI社は2012年2月16日、CO2排出量を低減する「グリーン・ビル」の建築について協業することで合意した。RECKLI社が、Heliatek社の太陽電池をビル壁や住宅の外装用シートとして採用した(関連記事)。

 Heliatek社は今回の合意を、「当社の太陽電池は高温環境下でも、少ない光量でも変換効率が低下しない。さらに既存の太陽電池より大幅に軽く、フレキシブルであることが評価されたため」とする。具体的には、既存の太陽電池と異なり、80℃までは変換効率がほとんど低下しない。低光量でも特性が落ちないので、「実環境での1日の発電量は、(定格で同じ変換効率の)従来型太陽電池より10~20%多い」(Heliatek社)とする。

 重さは面積1m2当たり約0.5kgで、同10~15kgもある既存の太陽電池の1/20以下と軽い。ビルの外装材に使う上で、この軽さは設置工事費用を大きく軽減することにつながるとする。

 Heliatek社の有機薄膜太陽電池は、PETシート上に有機半導体材料から成る発電層をロール・ツー・ロール工程で積層して作製する。RECKLI社は「材料の99%がPETであることで、廃棄も容易」であることを採用理由の一つに挙げる。

 EUは、2020年以後に新たに建設されるビルではCO2排出量をほぼゼロにすることを求めている。有機薄膜太陽電池はまだモジュール変換効率が低いが、薄くフレキシブルで軽いという特徴で、ビル壁での発電用途には競争力を持つ可能性がありそうだ。