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大分県知事の広瀬勝貞氏
大分県知事の広瀬勝貞氏
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旭化成クラレメディカルや川澄化学工業、東郷メディキットといった、血液・血管関連分野で有力な企業が立地
旭化成クラレメディカルや川澄化学工業、東郷メディキットといった、血液・血管関連分野で有力な企業が立地
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 「東九州メディカルバレー構想」――。大分県と宮崎県が今、東九州地域における医療産業の集積を目指し、掲げている構想である。同構想を全国に広く発信し、推進を図るための大会が2012年2月17日、大分市で開催された。大会には、県内外から200人以上の来場者が参加した。

 東九州地区は、旭化成クラレメディカルや川澄化学工業、東郷メディキットといった、血液・血管関連分野で有力な企業が立地しており、同分野では世界有数の開発・生産拠点となっている。本メディカルバレー構想は、こうした基盤を生かしながら、さらなる医療・健康機器産業の集積、活性化を目指すもの。2011年12月には、同構想が国の総合特区制度において地域活性化総合特区として指定された。

「市場は世界にある」

 大会の冒頭で挨拶した大分県知事の広瀬勝貞氏は、「東九州には(血液・血管関連分野で)世界に名立たる企業が立地している。こうした企業を軸に、さらに集積度を高めていく。医療機器産業の集積と同時に、そのような基盤を生かした医療サービスの充実も図りたい。(2011年12月に)特区に認定されたタイミングでもあり、一気に構想を立ち上げていきたい」と力強く宣言した。

 続いて、来賓として登壇した九州経済産業局 地域経済部長の平井淳生氏は、同構想の推進に当たり意識すべきこととして、二つのポイントを提示した。すなわち、(1)最初から世界を見据えること、(2)ビジネスモデルを描くこと、である。

 (1)について平井氏は、「構想自体は東九州地域のものだが、ここで生まれた機器やサービスを必要とする患者は、他県、全国、そして世界にいる」と指摘。市場は世界にあることを意識しながら取り組むべきとした。

 (2)については、「これまでの日本の産業を振り返ると、技術では勝つけれども市場で負けてしまうというケースが少なくない」(平井氏)。このため、どうすれば事業として勝てるのかというビジネスモデルを描くことが重要だとした。

 基調講演としては、経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 課長の藤本康二氏が登壇。「診療報酬に頼らず、地域ごとのニーズに対応する保険外の医療/健康サービスにもっと目を向けるべき」という持論を展開し、政府の取り組みの一端を紹介した(関連記事)