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TMS320F2806xのブロック図 TIのデータ。
TMS320F2806xのブロック図 TIのデータ。
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 米Texas Instruments Incorporatedは2012年4月25日、リアルタイム制御のシステム性能を従来製品の最大5倍に高めた、C2000 Piccolo MCUの新製品である「TMS320F2803x」と「TMS320F2806x」を発表した(ニュース・リリース)。今回の新製品はどちらも、モーター制御などの用途に向けて、C言語でプログラム可能なCLA(Control Law Accelerator)コプロセサを内蔵している。

 CLAは32ビットの浮動小数点演算器で、CPU(C28xプロセサ・コア)とは独立して動作するという。浮動小数点ベースの高度なモーター制御アルゴリズムをCPUからオフロードで実行可能なため、クローズド・ループ式の制御を行う場合の性能は従来比で5倍になるとする。CLAは周辺機器とのDMA転送にも対応しており、効率向上と反応時間短縮につながるという。

 このCLAは新しく提供される「controlSUITEプラットフォーム」で開発が可能である。controlSUITEプラットフォームは、CLA Cコンパイラとライブラリ、サンプル等で構成される。さらにTIが最適化した各種ソース・コードが無償で含まれている。このソース・コードを利用して、モーター制御アプリケーション開発の効率化が図れるとする。

 プロセサ・コアやCLAに加えて、TMS320F2803xは、分解能150psのPWM、12ビットのA-D変換器、および2つの10MHz発振回路をオンチップで内蔵している。TMS320F2806xは、さらに周辺回路が豊富だ。例えば、VCU(Viterbi, Complex Math and CRC Unit)演算ユニットをCLAに追加している。また、USB2.0やCANインタフェース、3Mサンプル/秒の12ビットA-D変換器を16チャネル、アナログ・コンパレータ(10ビット・リファレンス)を3本搭載するなどしている。

 1000個発注時における1個あたりの価格は、TMS320F2803xが3米ドルから、TMS320F2806xが4.95米ドルからとなっている。また、TMS320F2803x用の開発キットには、controlCARD(59米ドル)とExperimenter's Kit(99米ドル)がある。TMS320F2806xには、controlSTICK(39米ドル)とcontrolCARD(59米ドル)、Experimenter's Kit(99米ドル)が用意されている。上述したように、controlSUITEは同社より無償で提供されるほか、さまざまなモーター制御および電源制御の開発キットが用意されているという。