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図1●Conputex Taipeiのメイン会場となった、台北世界貿易センター展示ホール1
図1●Conputex Taipeiのメイン会場となった、台北世界貿易センター展示ホール1
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図2●Computex Taipeiの会場となった、台北世界貿易センター南港展示ホール
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図3●南港展示ホールでのインテルブース
図3●南港展示ホールでのインテルブース
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 アジア圏で最大規模の見本市のひとつである「COMPUTEX TAIPEI 2012」が2012年6月5日、台湾の台北市で幕開けした。会期は6月9日まで。主催者発表で12万人の入場を見込む。うち、海外からの来場者は3万6000人の見通し。出展社数は1785社で、ブースのコマ数はおよそ5300に達する。なお、2011年に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2011」と比べて、来場者数、出展者数もほぼ横ばいである。ちなみに、昨年は海外からの来場者のうち、米国と日本がそれぞれおよそ12%を占め、続いて、中国(8%)、韓国(6%)であった。今年も同様の傾向になると予想される。

 今年のCOMPUTEXでメインの会場となるのが、有名な超高層ビル「台北101」にほど近い、台北世界貿易センター展示ホール(TWTC)である。ホール1が最大規模の展示スペースに割り当てられ、台湾メーカーによるネットワーク関連製品、周辺製品およびアクセサリ、インターネットオブシングス関連製品が並ぶほか、新たなトレンドを探る「COMPUTREND」というコーナーが設けられている。ホール1は全体的にブースの造作も手が込んでいて、各メーカーおよび主催者の「気合い」が伺えるともいえよう。一方で、同じくホール1の2階には小規模なブースが並び、一部は「ギミック」に近いアクセサリ製品などが展示され、アジアの見本市ならではの雰囲気を漂わせている。

 ホール1から道路を挟んだ正面にあるホール3は、ディスプレイ関連製品やデジタルエンタテイメント関連製品の展示が中心である。また、奥に続くホール2は組み込み製品やストレージ関連製品のコーナーとなっている。ただしホール2は動線が悪く、出展者は集客に苦労しているようであった。

 TWTCからシャトルバスで30分弱のところにある台北世界貿易センター南港展示ホール(NANGANG)は、コンピュータ関連および組み込み関連の展示が中心である。インテル、マイクロソフト、サムスン、ASUS、nVidiaなどの大手も大規模なブースを構える。このうちインテルを紹介すると、「Innovation Connects Us All」(イノベーションがすべてを結びつける)というキャッチコピーを掲げて、新たに発表したウルトラブックを筆頭に、ワイヤレスによるHD画像の伝送デモ、ジェスチャ入力のインタラクティブサイネージ、スマートベンディングマシーン(スマート自販機)といったコンセプトデモを行っていた。また、各パソコンメーカーは発表されたばかりのMicrosoft Windows 8対応モデルなどを展示し、来場者の関心を集めていた。

 組み込み分野およびインダストリアル分野では、パネルPC、デジタルサイネージシステム、高堅牢タイプのタブレットなどの出展が目に付いた。インテルの新しいマイクロアーキテクチャ「Sandy Bridge」ベースのボードコンピュータやインダストリアルコンピュータの展示も複数見受けられた(製品出荷は年末を予定)。

 このほか、TWTCに近い台北国際会議センター(TICC)では、「イノベーション・フォーラム2012」と銘打ったセミナーが開催されている。日本からも、パナソニック、 NTTドコモ、アンリツ、日立オートモーティブシステムズなどが講師として招かれており、それぞれのソリューションの特徴や台湾への取り組みが紹介される予定だ。

 COMPUTEX TAIPEIは新たなテクノロジのお披露目の場というよりも商談会の意味合いが強く、出展者によってはプライベートブースを設けるなど、どこも顧客獲得に積極的である。逆の見方をすれば、今年の夏から冬にかけた商戦に向けて各バイヤーの腕が試される場でもあり、実際に海外からの来場者がブースや商談エリアで熱心に話し込んでいる姿も見受けられた。

 台湾メーカーの製品開発力や製品品質は年々向上しており、世界市場に与える台湾の影響力の大きさとアジア特有のエネルギーが垣間見られる展示会といえるだろう。