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Michael Chen氏(IPC division、Assistant Vice President)
Michael Chen氏(IPC division、Assistant Vice President)
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 パソコン用マザーボード・ベンダーの大手として知られる台湾ASRock Inc.は、いま産業用マザーボードの市場開拓に積極的に取り組んでいる。そこで同社IPC division Assistant Vice PresidentのMichael Chen氏に産業用マザーボード事業の今後などについて聞いた。

 ASRock社は,台湾の大手パソコン・メーカーASUSTeK Computer Inc.の100%出資子会社のマザーボード・ベンダーとして誕生。現在はASUSTek Computer社の製造部門を前身とするOEM/ODM事業者の台湾Pegatron corp.傘下の企業の一つである。同社は,パソコン用マザーボードでは,市場で多くの実績を築いている。「コンシューマ向けパソコン用マザーボードでは、ローエンド品およびミドルレンジ品が得意としており,優れた価格競争力と高品質を両立させているのが特長」(Chen氏)。

 同社が出荷するマザーボードの数は、このところ着実に増えており、2011年に同社が出荷したマザーボードは780万枚にも上る。「出荷数量では,業界第3位。2012年は出荷数量で1000万枚を超えることを目標としている」(Chen氏)。

パソコン用の実績を足掛かりに産業用を展開

 これまで同社が出荷したマザーボードの多くはパソコン向けが中心だったが,売り上げ拡大を図るため,ここ数年産業用コンピュータに向けたマザーボードの市場開拓にも取り組んでいる。「主な用途はPOS端末、KIOSK端末、デジタル・サイネージ(電子看板)、シンクライアントといったシステム」(Chen氏)。具体的に産業用組み込みシステム向けに同社が提供しているのは,「Mini-ITX仕様」のマザーボードである。「低価格を重視したローエンド品から最新のプロセッサを搭載したハイエンド品まで幅広いニーズを網羅する品種を用意している」(Chen氏)。

 コンシューマ向けパソコン用マザーボードの市場では業界屈指の出荷数量を誇る同社だが、産業用マザーボードの市場では後発である。しかも、産業マザーボードの市場には、すでに多くの企業が参入している。こうした状況の中で、同社はいかにして市場を開拓する考えなのか。こうした疑問に対してChen氏は、「パソコン用マザーボードの市場では、低コストで高品質の製品を速やかに開発できることが強みだった。この強みは産業用の市場でも生かせる。品質を維持しながら,競合ベンダーよりも安価で提供できる技術とノウハウを持っている」と語る。