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NFCモジュールのロードマップ
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RC-S630/632の仕様
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Windows 8でNFCに対して求められる要件
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NFCとFeliCaの関係
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ソニーがNFCモジュールとともに提供する開発ツールの内容
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NFCとモバイルFeliCaに対応した「CXD2235AGG」
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「CXD2235AGG」と従来型のモバイルFeliCa ICの違い
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「CXD2235AGG」の優位点
「CXD2235AGG」の優位点
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 ソニーは2012年6月8日、「Computex Taipei 2012」(台湾・台北市、2012年6月6~9日)の会場内で開催されたセミナー「Smart Device Making a Step Forward」(主催:TCA、TAITRA、日経BP)で講演し、同社のNFCモジュールの優位性を台湾メーカーにアピールした。

 ソニー Professional Solutions事業本部 FeliCa事業部の小西喬也氏は2012年3月に出荷を開始したUSB接続の外付け型NFCリーダー/ライター「RC-S380」がNFC Forumの認定製品第1号となったことを紹介。「現時点においてRC-S380以外にNFC Forumの認定テストに合格した製品はなく、RC-S380がNFC Forumの認定テストの標準システムとして使われている」とした。

 さらに、同社はWindows 8搭載パソコン/タブレット端末へのNFC搭載を見越し、組み込み用のNFC通信モジュール「RC-S630/632」および「RC-S634」の提供を同年8月から開始することも明かした。RC-S630/632がパソコン用、RC-S634がタブレット端末用である。「これらモジュールにはRC-S380と同じ部品が使われており、搭載すればNFC Forum認定を取得できる」という。これはWindows 8製品を開発する手間を省く。「米Microsoft社はNFC機能を搭載するWindows 8パソコン/タブレット端末に対してNFC Forum仕様に準拠することを求めている」からだ。

 さらに、開発中のNFC通信モジュールも明らかにした。2013年4月に「RC-S640」、2014年4月に「RC-S64x(型番未定)」を投入することを検討しているという。RC-S630/632/634がUSBインタフェースを備えるのに対し、RC-S640ではI2Cインタフェースに対応する。RC-S64xはRC-S640を改良し、NFC Forumの相互接続試験「2nd Wave」に対応させる。現在の相互接続試験である「1st Wave」では主にNFCで規定され市場に存在する多様なタグが正確に読み取れるかを調べるが、2nd WaveではRF部分やP2Pの相互接続性などの検証を行う。

FeliCaは“ガラパゴス”ではない


 小西氏は講演の中でFeliCaが“ガラパゴス”仕様ではないことも強調した。「FeliCaはNFCではないという指摘があるが、それは全くの誤解」とした。NFCの通信機能を搭載した機器はカードやタグとして働く「カード・エミュレーション・モード」、NFC搭載機器同士で交互にデータを送り合う「P2Pモード」、タグやカードに対して読み書きする「リーダー/ライター・モード」という動作モードを持つが、それぞれで規定されているのはセキュリティーを必要としない非暗号通信であり、FeliCaの通信方式はこの中に含まれるという。つまり、FeliCaの通信方式(ISO18092 TypeF)を搭載したタグや機器は、NFC対応機器と通信できる。また、「タブレットやパソコンなどカードやタグとして働かせる必要のない機器は、P2Pモードとリーダー/ライター・モードをだけ実装することがNFC Forumで認められている」という。

 ソニー 半導体事業本部 半導体営業本部 アナログLSI営業部 アナログ営業2課 グローバルマーケティングマネージャーの財部幸広氏は、同社の携帯電話機向けのNFC通信制御IC「CXD2235AGG」について紹介した。NFCが規定している通信方式に加え、モバイルFeliCaに対応したICとしては世界初で、既に2012年1月から大量生産を開始しているという。

 このICの最大の特徴はFeliCaのセキュリティーIC(セキュア・エレメント)と組み合わせれば、いわゆる“おサイフケータイ”としても動作し、SIMカードにTypeA/B用のセキュア・エレメントを搭載すれば海外仕様の非接触カードとして動作させられることだ。さらに、(1)感度が高く通信距離が長いこと、(2)振幅変調に起因するNull点問題(ある特定の距離で通信ができないという現象)を回避する機構を備えていること、(3)すばやくType A/BまたはFeliCaの通信を見分けられること、の3点で技術的な優位性があるという。