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China Mobile社 会長のXi Guohua氏
China Mobile社 会長のXi Guohua氏
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China Mobile社が注力する四つの通信方式
China Mobile社が注力する四つの通信方式
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ZTE社 社長のShi Lirong氏
ZTE社 社長のShi Lirong氏
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China Mobile社は、TS-SCDMAの基地局をTD-LTEとの両対応にすることで移行をスムーズにしている
China Mobile社は、TS-SCDMAの基地局をTD-LTEとの両対応にすることで移行をスムーズにしている
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 中国・上海で2012年6月20~22日に開催されている携帯電話関連のイベント「2012 Mobile Asia Expo」では、最もホットな話題はTD-LTEだった。ソフトバンクグループが2012年2月に日本で商用サービスを開始したのに続き、インドBharti Airtel社と中国China Mobile社が先日、相次いで試験サービスを開始したからだ。同イベントの初日の基調講演では、China Mobile社 会長のXi Guohua氏とZTE社 社長のShi Lirong氏がTD-LTEについて語った。

 China Mobile社は約6億7200万人の契約者を持つ世界最大の携帯電話事業者だ。Guohua氏は基調講演で、「GSM」「TD-SCDMA」「WLAN」「TD-LTE」の四つの通信方式に注力していく方針を明らかにした。現在、TD-LTEサービスは北京や杭州などのいくつかの中国の都市で提供しているという。「杭州では毎日1万人以上が利用している」(Guohua氏)。

 TD-LTEの基地局は、2012年内に2万局以上を設置する予定だ。今後、全世界の10の携帯電話事業者と協力して、TD-LTEをグローバル・スタンダードにすべく世界展開を進めていくという。

 ZTE社も基地局およびチップセット/端末メーカーとして協力を惜しまない姿勢を見せた。「TD-LTEは4Gのメインストリームになると確信している」(Lirong氏)。理由は、電波利用効率が高い上に、FDD LTEよりも使用する帯域が少なくて済むからだという。

 TD-LTEとFDD LTEのデュアルモードのチップセットは、ZTEを含む複数のメーカーが開発中だとした。Lirong氏は「2012年末か2013年初めにはTD-LTEに対応したスマートフォンが登場する。そうすれば、TD-LTEの普及はより進むだろう」と語った。

 Lirong氏は、携帯電話事業者のTD-LTEに対する取り組みも紹介した。China Mobile社はTD-LTEサービスに向けて、TD-SCDMAの基地局をTD-LTEとの両対応にする作業を進めているという。「China Mobile社は近い将来、世界最大のTD-LTE事業者になるだろう」(Lirong氏)。ほかに、各基地局が連携して効率よく電波を利用できるようにするソフトバンクモバイルの技術、オーバーレイによりFDD LTEとTD-LTEを共存させるというスウェーデンHi3G社の取り組み、同じ鉄塔にGSMの基地局とTD-LTEの基地局を同居させるBharti Airtel社の取り組みも紹介した。