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 富士通の発表によると(ニュース・リリース)、同社は、国内の通信トラフィックが最大規模という東京~大阪間で、商用敷設ファイバーケーブルを用いて、デジタル・コヒーレント伝送技術による100Gbps-DWDM伝送実験をNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)と共同で実施して、成功した。

今回の伝送実験系
富士通のデータ。
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 富士通は、これまでに、1波長当たり100Gbpsのデジタル・コヒーレント伝送技術を適用した100Gbps-DWDMシステムを海外市場で実用化してきた。その実績を活かし、今回の実証実験では、国内の長距離伝送路で多く用いられているDSFファイバーに適したL-bandを用いて、商用敷設ファイバーケーブルによる東京~大阪間でのDWDM伝送を行なった(図参照)。

 この実証実験は、100Gbps-DWDMの商用導入を想定して、伝送路ルートの変更に伴う光ケーブルの変更や波長増減設作業など実運用を模擬した内容で実施した。その結果8Tbps(100Gbps×80波多重)での商用運用が可能な品質を確認できた。

 また、あらゆるネットワークで考えられる波長分散や偏波モード分散を実伝送路に付加した際に、自動的に補正されることも確かめた。これにより、これまでのネットワーク設計に不可欠であった個別ネットワークごとの事前ファイバー測定や個別設計の条件を緩和し、運用できることを実証したとする。

 今回、実運用を想定した伝送品質を確認できたことで、富士通は、100Gbps-DWDMシステムを用いたネットワーク構築提案を積極的に実施していく。なお、デジタル・コヒーレント伝送技術は、総務省委託研究「超高速光伝送システムの研究開発」および「超高速光エッジノードの研究開発」の成果を活用している。