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地図上に各地域の降水量を表示
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NTTドコモの「環境センサー」
NTTドコモの「環境センサー」
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展示会場の近くにある環境センサーが測定した降水量
展示会場の近くにある環境センサーが測定した降水量
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 アジア航測は、NTTドコモの「環境センサーネットワーク」から得た情報を基に、防災情報を自治体に提供するシステムを開発し、2012年6月21~23日に開催された展示会「G空間EXPO」(パシフィコ横浜)で公開した。

 環境センサーネットワークは、NTTドコモが全国約4000カ所に設置を進めている「環境センサー」からの情報がベースとなっている。アジア航測は、環境センサーで測定した気温や降水量、風速などのデータを、同社の地理情報システム(GIS)に融合して自治体に提供する。

 例えば、降水量のリアルタイム情報を、地理情報システム上に表示すれば、洪水などの災害を防ぐのに役立つ。降水量を測定できる環境センサーは全国2千数百カ所にあり、既存の「地域気象観測システム(アメダス)」の観測拠点数よりも多い。つまり、環境センサーの情報を活用すれば、従来よりも地域ごとのきめ細かい対応が可能になる。なお、環境センサーが搭載する各種センサは、気象業務法が定めた気象測器検定に合格したものを用いている。

 NTTドコモは今後、環境センサーの設置数を9000カ所に増やす予定である。アジア航測が今回開発したシステムを自治体に売り込みに行くと、自治体の観測設備を新設する代わりに環境センサーを使えないかとか、古くなった観測設備を環境センサーに置き換えられないかと相談されることがあるという。自治体にとっては、新設するための初期投資やメンテナンスの費用が省ける利点がある。

 アジア航測では防災情報の提供の他に、再生可能エネルギーの「ポテンシャル・マップ」の開発も進めている。環境センサーで測定した紫外線のデータは太陽光発電、風力は風力発電、降水量は小水力発電の事業性を調べるのに役立つからだ。こちらは、自治体だけでなく、再生可能エネルギーの事業者などに向けて提供する計画である。


■変更履歴
この記事の本文において、環境センサーに対する自治体の反応について、追記いたしました。