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D68000のテスト用プラットフォーム このプラットフォーム上にμCLinuxをインストールし、D68000を44MHzで稼働させてアプリケーション動作を確認したという。DCDのデータ。
D68000のテスト用プラットフォーム このプラットフォーム上にμCLinuxをインストールし、D68000を44MHzで稼働させてアプリケーション動作を確認したという。DCDのデータ。
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 ポーランドDigital Core Design sp. z o.o. sp. k.(DCD)は2012年6月28日に、MotorolaのMC68000と完全互換というIPコアである「D68000」を発表した(ニュース・リリース)。同社はIPコア開発とSoC設計を手がける企業である。

 すでに8051/80251/PIC16/HC11/Z80/6800といった既存のプロセサと互換のプロセサ・コアを開発・提供している。さらに、8051互換ながらパイプライン化により高速化したプロセサ・コア「D80390」もリリースしている。これまでは基本的に8ビット製品を開発・提供してきたが、16/32ビット製品は今回のD68000が初めてである。同社はD68000の互換性の証(あかし)として、「Amiga 500+に同コアを搭載し、正常に動作したことを確認した」ことを挙げる。

 D68000コアは特定のハードウェアに依存しておらず、米Altera Corp./米Lattice Semiconductor Corp./米Xilinx, Inc.のFPGA上で動作するほか、各社のSoCへの移植も容易であるとする。既存のM68Kファミリー用のソフトウェアとバイナリ互換が保てているという。ソフトウェア的にはMC68008と完全互換であり、さらにMC68010のVirtual Extension、およびMC68020の32ビット・インプリメントへの上方互換性も確保していると説明する。性能面では、MULS/MULU/DIVS/DIVUといった命令は28クロックで動作するなど、オリジナルの68000コアよりもむしろ高速であるという。

 同社はD68000にあわせて、DoCD-BDMハードウェア・デバガの提供も開始する。これはIPコアのみならずSoC全体のデバグも可能なもので、DBMデバグ・インタフェースに100%互換であり、様々なデバグ・ケーブルに対応し、単体利用のほかGNU GD8/Comis ZAP/Taskingなどのデバガと組み合わせることも可能、と説明している。