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 実用化へ向けて研究が進んでいる体内埋め込み型デバイスについて、2012年7月10日にTech-On!が開催するセミナーで東北大学教授の江刺正喜氏(写真)が講演する。センサーや電源、無線通信回路を組み込んだ微小デバイスの体内埋め込みは、エレクトロニクス分野の新市場を開拓する可能性があるものとして注目されている。

 7月10日のセミナー「東北大学・江刺教授によるMEMS学会「Hilton Head Workshops」報告~産業変革のシーズを抽出・詳説する~」は、米国で6月に開催されたMEMS(微小電子機械システム)関連の国際学会での研究成果のうち、将来の産業変革につながると江刺氏がみるものを解説するもの。江刺氏は、注目テーマの一つに体内埋め込み技術を複数挙げ、ほかの技術と併せ100数十ページの資料を使って詳説する。さらに、過去に発表された体内埋め込み技術などについても紹介、新たに発表された研究を位置付ける。

 体内埋め込みデバイス技術は、病気の早期診断や予防につながることから社会的ニーズが高い。健康な人を含め世界中の人間が対象となる“有望市場”との見方もできる。多くのデバイスが“使い捨て”という面では継続的な市場拡大を期待できる。品質の高さや安全性を強みにする半導体メーカーには適した分野でもある。

 ただし、センサーの小型化に加え、電源、材料など、課題は多い。課題を解決するため、電源として微小な太陽電池と2次電池を組み合わせる研究がある(関連記事1)。材料としては、体内に埋め込むと分解する生分解性技術についての研究が進んでいる(関連記事2)。