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今回の製品 Atmelのデータ。
今回の製品 Atmelのデータ。
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 米Atmel Corp.は2012年7月16日(現地時間)に、航空宇宙向けのプロセサ「Atmel ATF697FF」を発表した(ニュース・リリース)。耐放射線性を強化した、SPARC V8ベースのプロセサ・チップ「AT697F」とFPGAチップ「ATF280F」を、一つのパッケージに収めたMCMである。

 放射線耐性が高いことと並んで、動作中に再コンフィギュレーションが可能なことも特徴である。この特徴により、打ち上げた後の衛星で稼働中に仕様変更を含む動作変更を行ったり、試験飛行や打ち上げ中/打ち上げ後において動作を変えたりするといったことが容易に行えると同社は説明する。さらに、二つのチップを1パッケージに収容したことで、トータルのシステム・コストとプリント回路基板上の実装面積を削減できるとしている。

 新製品のATF697FFは、フランスにある同社のAerospace Business Unitが開発した。航空宇宙分野で利用されるSpaceWireやCAN、IEEE1533といったインターフェースに対応する。パッケージ内部でAT697FとATF280FはPCI Linkで接続されており、最大100MHzで稼動する。待機時の消費電力は0.7Wに抑えたという。

 開発環境としては英STAR-Dundee Ltd.と共同開発した「SDR SDK」のほか、FPGAの設計用にAtmelの「IDS」や米Mentor Graphics Corp.のツールがある。またAtmelは、インタフェースのカスタマイズを容易にするための配置済みのIPコアを提供する。

 現在ATF697FFはアルファ・カスタマに出荷を開始している。プロトタイプ向けのの出荷は7月中に、実機(飛行体)への搭載用は2012年末までに出荷開始の予定である。