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 無線LANの標準化団体であるIEEE802.11WGが、中国市場に向けたミリ波通信仕様の策定に乗り出す。

 2012年7月15日から20日に、米カリフォルニア州サンディエゴで開催されたIEEE802.11WGの総会で、中国向け仕様の作業部会「802.11aj」の創設がほぼ固まった。これまでは、「CMMW」と呼ばれる検討部会(SG:スタディ・グループ)で活動していたが、今後は正式な作業部会(TG:タスク・グループ)として活動する。11ajのグループは、2012年9月26日~27日に、中国・北京でTG昇格後としては初の会合を開く予定である。

 IEEE802.11WGは、既にミリ波通信仕様として「IEEE802.11ad」の標準化をほぼ終了している。中国市場向けの11ajは、11adの物理層(および11のMAC層)を、中国で許可されている60GHz帯の周波数帯で活用するための調整を行う。11adとの互換性を確保した仕様にするほか、中国で今後利用可能になる予定の45GHz帯(43.5GHz~47GHz)に向けた規定も盛り込む。関係者によれば、45GHz帯に関しては、60GHz帯ほど利用できる周波数帯域幅が広くないため、11adで定義されている周波数チャネルを二つに分割して適用するといった案が出ているという。

 シンガポールI2R(Institute for Infocomm Research)や、米Intel社、中国Huawei社、台湾MediaTek社などが、仕様策定に積極的に取り組んでいるという。