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 東芝は、電気鉄道用の受変電設備に向けた監視・測定システムを、米National Instruments社の製品をベースに開発し、その特徴やロードマップなどに関して、「NIDays 2012」(日本ナショナルインスツルメンツが2012年11月2日に東京で開催)で講演した。適用したのは、NIのモジュール式計測・制御ハードウェア「CompactRIO」と、開発用ソフトウェア・実行環境の「LabVIEW」である。

図1●講演する菊池紀之氏(右端) Tech\-On!が撮影。スクリーンは東芝のスライドで、電気鉄道用の受変電設備に向けた監視・測定システムを説明。
図1●講演する菊池紀之氏(右端)
Tech-On!が撮影。スクリーンは東芝のスライドで、電気鉄道用の受変電設備に向けた監視・測定システムを説明。
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図2●既存システム(上)と今回のシステム(下) 今回の方が装置間のネットワークがシンプル。東芝のスライド。
図2●既存システム(上)と今回のシステム(下)
今回の方が装置間のネットワークがシンプル。東芝のスライド。
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 東芝は今回のシステムの概要に関して、2011年8月に米国で開催された「NI Week 2011」で講演している(Tech-On!関連記事)。当時はまだ開発中で、講演の中心は、NI製品を使ったシステムの、既存システムに対する優位性であり、当該システム自体はあまり見えなかった。それに対して、今回は、システムの運用が無事に始まったこともあり、発表内容は前回に比べてかなり具体的だった。今回、講師として登壇したのは、東芝の菊池紀之氏(社会インフラシステム社 府中事業所 社会インフラシステムソリューション部 施設電源ソリューション担当 主務)である(図1)。

装置間の接続がシンプルに

 同氏によれば、電気鉄道用の受変電設備に向けた監視・測定システムとは、電力会社から受電した電力を変圧器で変圧し、列車に電気を供給する設備である。主な機能は、系統の保護、機器の制御、主回路機器の監視の三つだという。従来のシステムは、開発元が異なるさまざまなスタンド・アローン機器を組み合わせていたため、それらを結ぶネットワークが複雑になるなどの問題があった(図2)。今回、NIの製品をベースにシステムを開発したため、挿入するモジュールを替えることで同じハードウェア(CompactRIO)でさまざま機能の装置を実現できるようになった。これで、装置間を結ぶネットワークがシンプルになったほか、高精度かつ低コストでシステム全体が構成できた。