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今回の製品のパッケージ STMicroのデータ。
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機能ブロック図 STMicroのデータ。
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 伊仏合弁STMicroelectronics社は2012年11月6日(現地時間)に、可変容量のキャパシタ「ST ParaScan Tunable Integrated Capacitor:STPTIC」の製造を開始したと発表した(ニュース・リリース)。4Gケータイなどの携帯電話機のRFチューニングに向けた製品である。

 STPTICは、2009年に同社と米Paratek Microwave社が提携して開発された(Tech-On!関連記事)。Paratekの「ParaScan」と呼ぶチューニング可能なチタン酸バリウムストロンチウム材料をベースにしている。携帯電話機のさまざまな動作環境下においてSTPTICの容量を調整することで、RF出力をアンテナに効率よく伝達することが可能になるという。例えば、複数の周波数帯での送信を行う携帯電話機を利用者の耳に近づけて使った場合と、耳から離して使った場合との差異を調整することで、RFアンプの消費電力を最小限に抑えることが可能だとする。

 STPTICは複数のキャパシタをスイッチで切り替える製品と異なり、容量を高い精度で連続的に可変することができるという。容量値の設定は、外部端子に印加する電圧(2~20V)で行える。最大で1:3.5の範囲で容量を可変できるとする。容量の可変制御は、SPTICに搭載したSTMicroのIPAD(Integrated Passive and Active Devices)技術で行う。これで、高いQ値を2.7GHzまでの周波数で実現可能だという。

 2V印加時の容量(標準値)が2.7pF、3.3pF、3.9pF、4.7pF、5.6pF、6.8pF、8.2pFの7製品がある。6ピンのμQFNパッケージまたはフリップチップ・パッケージで供給する。すでに一部の顧客には同社より直接サンプル供給が開始されている。量産価格は1000個発注時に1個あたりμQFNパッケージ封止品が0.50米ドル、フリップチップ・パッケージ封止品が0.48米ドルである。