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F5227/5229の機能ブロック図 水色の部分はI/O専用電源系で給電。TIのデータ。
F5227/5229の機能ブロック図 水色の部分はI/O専用電源系で給電。TIのデータ。
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 米Texas Instruments社は2012年12月4日(現地時間)に、16ビットMCUであるMSP430の5xxシリーズに、新たにMSP430F521x/F522xを追加したと発表した(ニュース・リリース)。新製品の最大の特徴は、主電源(1.8~3.6V)系とは別にI/O電源(1.8V±10%)系を用意したことである。これで1.8Vのインタフェースの場合のレベル・トランスレータを不要にした。

 さらに、3.5μsというすばやい起動時間と、1.4μAという待機時の低消費電流を両立させたという。新製品は、センサーハブやキーボード・コントローラ、電源/バッテリー制御、容量式タッチ・センサー、接触/近接感知といった機能での利用を見込む。こうした機能をメインのアプリケーション・プロセサからF521x/F522xに移すことで、機器の電池寿命を延ばすことができると同社はいう。新製品の動作時消費電流は290μA/MHz(フラッシュ・メモリ上のプログラム稼働時)または150μA/MHz(SRAM上のプログラム稼働時)である。

 TIは新製品を使った9軸センサーの参照設計を用意しており、幅広い用途で利用できるとしている。また、Windows 8に対応したHID(Human Interface Device)over I2Cプロトコルが利用可能で、HID over USBに比べて大幅に電力を削減できるという。タブレットやUltrabookなどのWindows 8ベース製品のキーボード制御や、センサー・ハブで、このHID over I2Cの利点が生きるとする。

 新製品にはUARTやI2C、SPI、GPIOなどのインタフェースを搭載する。さらに、10ビットA-D変換器(F522xのみ)やRTCモジュール、複数の16ビット・タイマーを搭載している。パッケージは48/64ピンのQFN、80ボールのBGA、および3.5mm×3.5mmのYFF(これのみ2013年第1四半期から提供開始予定)である。1000個発注時の1個あたりの参考単価は2.05米ドルから。現在、サンプル出荷中である。