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今回の製品 Atmelのデータ。
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機能ブロック図 Atmelのデータ。
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 米Atmel社は2013年2月4日(現地時間)に、組み込み用途向けのマイクロプロセサ(MPU)の新製品として「SAMA5D3シリーズ」を発表した(ニュース・リリース)。英ARMのプロセサ・コア「Cortex-A5」をベースにしたICである。

 同社は、これまで、さまざまなARMコアをベースにしたマイクロコントローラ(MCU)を開発・提供してきた。ARM7、ARM9、Cortex-M3、Cortex-M4コアをベースとしたMCUである。今回の製品はハイエンドのプロセサICとなる。工場やビルのオートメーション、スマート・グリッド、医療用機器、可搬機器などの産業分野、スマート・ウオッチや野外用GPS、DECT(Digital Enhanced Codeless Telecommunication)規格に沿った電話機などの民生分野の双方をターゲットにしている。

 SAMA5D3 MPUは65nmの低消費電力プロセスで製造される。Cortex-A5コアは最大536MHz動作で、850DMIPSの性能である。浮動小数点演算用にVFPUを内蔵している。多数の周辺回路を集積する。例えばメモリコントローラは、DDR2、LPDDR2、LPDDRに対応し166MHz動作で最大1328Mバイト/秒の帯域を確保している。最大動作周波数におけるチップの消費電力は200mW以下、高速ウエイク・アップを利用できる低消費電力待機モードの消費電力は0.5mW以下にそれぞれ抑えているという。

 このほかの周辺回路としては、Ethernetポートを2つ(うち1ポートはGビット/秒のEthernet)、High-Speed USBポートを3つ、CANを2本、TFT LCDコントローラとこれに対応したグラフィックス・アクセラレータ、カメラ・インタフェース、SDIO/SD/MMC インタフェース、UART/SPI/TWIなどの通信ポート、ソフトウエア・モデム、12ビットA-D変換器と32ビット・タイマーなどが搭載されている。またAESや3DES、SHAなどのアルゴリズムに対応したハードウェア暗号化エンジンや乱数発生器を搭載し、これを利用したセキュアブートが可能だという。

 開発環境として、「SAMA5D3 evaluation kits」などが用意されている。このキットはシリーズの製品ごとにそれぞれ異なったものが用意されるという。「Qt」をベースにしたGUI、Linuxのデモンストレーション・ソフトウエアなどが同梱される。

 SAMA3D3シリーズの量産はすでに開始している。324ボールのBGAパッケージに封止する。1000個発注時の単価は、7米ドル以下からである。