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スマートフォンではできないことを追求

 「スマートフォンではできないことを追求していく。これが今後のカメラ専用機の方向性だろう。まさにGoProが実践しているカメラ開発だ」(Ambarella社のDay氏)。

 ここにきて、大手カメラ・メーカーは、コンパクト機に搭載するスマートフォンとの連携機能の開発に躍起だ。無線LANやNFCなどの近距離無線通信技術を備えるコンパクト機が続々と登場している。スマートフォンを経由してSNSなどに投稿しやすい機能を付加することが通信技術を拡充する目的である。(関連記事「無線LAN搭載デジカメが続々、スマホの周辺機器化が鮮明に」「スマホとの距離感で差異、高級路線への動きが加速」、『日経エレクトロニクス Digital』有料会員限定)

スマホ連携をアピール
2013年1月の「International CES」では、スマートフォンとの連携機能をデモして見せた。

 GoProもその方向に進んでいる。HERO3には、無線LAN機能を標準搭載。カメラを操作したり、SNSに投稿しやすくしたりするスマートフォン向けのアプリも用意した。2011年3月には、映像編集ソフトを開発する米CineForm社を買収。「モビリティは重要なポイント。映像編集をもっと簡単にしたい。それが今後の方向性だ」と、Shaikh氏は買収の背景を説明する。

 しかし、同じ方向を向いて歩んでいても、大手メーカーのカメラとGoProは、スタート・ポイントとスマートフォンに対峙する立ち位置が大きく異なるように見える。

 一方は、開発者自身が「本当に欲しい」と考え、自分が使いたい機能を加えてきたら、いつの間にかプロにも見初められる機器が完成していた。これまでと同じ進化の方向にスマートフォンがパートナーとして存在する。

 もう一方は、従来の枠組みで機能を進化させてきたら、いつの間にかスマートフォンという強力なライバルが出現。そこから逃れるために新たな機能を加えている。

 コンパクト・カメラの将来を決めるもの。それは、従来の枠組みから抜け出し、本当にユーザーが求める機能を考え抜いた新しい発想の先にある。