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Qorivva MPC5748Gの機能ブロック図 Freescaleのデータ。
Qorivva MPC5748Gの機能ブロック図 Freescaleのデータ。
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S12 MagniV S12ZVLの機能ブロック図 Freescaleのデータ。
S12 MagniV S12ZVLの機能ブロック図 Freescaleのデータ。
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S12 MagniV S12ZVCの機能ブロック図 Freescaleのデータ。
S12 MagniV S12ZVCの機能ブロック図 Freescaleのデータ。
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 米Freescale Semiconductor社は2013年3月18日(現地時間)に、車載用MCUの「Qorivva」および「S12 MagniV」の新製品を発表した(ニュース・リリース)。新製品は全部で3つあり、Qorivva MCUに属する「MPC5748G」と、S12 MagniV MCUに属する「S12ZVL」/「S12ZVC」である。

 このうちMPC5748Gはセントラル・コントローラや車内ネットワークのゲート・キーパーとして機能する。一方、S12ZVL/S12ZVCはサテライト・ノードとして機能して、相互に補完しあう関係となる。これらの組み合わせによって、セキュリティ管理や電源管理、機能安全などを実現する。今回のチップ群を用いることで、車内ネットワークが簡素化され、配線質量を削減できると共に、ECUのボード寸法を最大で30%削減できると同社は説明している。

主要ネットワークに対応

 Qorivva MPC5748Gは、次世代の車体制御ECU/ゲートウェイを想定して開発した。機能安全の要件を満たしているほか、市場で利用されている主要なネットワークの多くをサポートすることが特徴である。具体的には、Ethernet AVB(Audio Video Bridge)、FlexRay、MLB(Media Local Bus)、USB、CAN FD(Flexible Data Rate)、および最大18のLINコントローラを搭載する。ISO26262 ASIL Bに準拠している。またAUTOSAR OS/MCAL Driverに対応する。

 160MHz動作のプロセサ・コア「e200z4」を2つと、最大6Mバイトのフラッシュ・メモリ、768KバイトのSRAMを内蔵し、高速通信が可能だという。LPU(Low Power Unit)モードを搭載、同モードで利用できる機能を豊富にしたことで、不必要にウエイクアップしなくてもよくなった。これにより、既存製品に比べて最大30%の消費電力を削減したという。なおアナログ・コンパレータは、スタンバイ・モードから動作可能である。

 パッケージは176ピンLQFP、256ボールMAPBGA、または324ボールMAPBGA。動作温度範囲は-40~+125℃である。

ボード寸法を30%削減

 サテライト・ノード向けの2製品、S12 MagniV S12ZVLとS12ZVCは、それぞれLINノードとCAN終端ノードとして稼働することを想定して開発した。S12ZVLとS12ZVCを使って、最小のLINノードとCANノードを開発した場合、どちらも従来製品に比べてボード寸法を30%削減可能だという。

 S12ZVLとS12ZVCは8K~192Kバイトのフラッシュ・メモリを搭載する。パッケージはS12ZVLが32ピン/48ピンLQFP、S12ZVCは48ピン/64ピンLQFPである。なお、S12ZVL/S12ZVは、同社の16ビット車載MCUとしては初めて同社の「SafeAssure機能安全プログラム」の対象となり、ISO26262(ASIL A)に準拠する。

 MPC5748GとS12 MagniV S12ZVLの特定顧客向けサンプル出荷は2013年第2四半期に、一般向けの出荷は2014年下期に開始の予定としている。S12 MagniV S12ZVCは特定顧客向けサンプル出荷を2013年第3四半期に、一般向けの出荷を2014年末に開始する予定である。