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 富士通は、2013年5月16日と17日に東京で行うプライベート・イベント「富士通フォーラム 2013」の展示会場を14日に報道機関に事前公開した。ハードウエアやICを担当してきた記者の目を引いたのは、「最新プラットフォーム」のコーナーで紹介されている、金融機関向けのサーバー処理を低コストで高速化する2つのHPC(high performance computing)技術である。

図1●「最新プラットフォーム」のコーナー
左下の青いパッケージが「Xeon Phiコプロセッサー5110P」
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図2●サーバーに実装
上がXeon Phiを組み込んだもの。下は「R」向けソフトウエア・パーケージを適用したもの。
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 1つは米Intel社のメニーコア型コプロセサ「Xeon Phi」の最初の製品である「Xeon Phiコプロセッサー5110P」(Tech-On!関連記事)。説明員によれば、同製品の日本での出荷が始まったのが、2013年2月である。3月には、富士通のPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY」に組み込んで顧客に納め始めた。「Xeon Phiを組み込んだサーバーの出荷は、国内では当社が一番早かった」(同説明員)という。

 イベント会場では、Xeon Phiを組み込んだPRIMERGYが展示されている(図1、図2)。Xeon Phiのウリモノは、サーバーのPCI Express ×16ソケットに挿せば、既存アプリケーションを高速化できることだ。「同コプロセサ付き」を想定して再コンパイルすれば、専用の環境でプログラミングする必要はないという。説明員によれば、5110P(60コア(240スレッド)、1.053GHz動作)を1つ挿すと、PRIMERGYの処理性能が2~3倍に向上する。

 この性能向上だと仮定すると、購入価格という点では、サーバーの追加とあまり変わらないという。ただし、サーバーの追加に比べて、場所を取らない点や消費電力が小さいことは優位と言えるとする。さらに、アプリケーションによっては、メニーコアを上手く使える場合があり、さらに優位になるとした。