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新開発のSHV用小型カメラヘッドを手にするNHK技研 所長の藤沢氏。
新開発のSHV用小型カメラヘッドを手にするNHK技研 所長の藤沢氏。
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新開発のカメラヘッド。単板方式で、Bayer配列(RBGG)のカラーフィルタを利用している。消費電力は30W。ビュー・ファインダーなどはない。
新開発のカメラヘッド。単板方式で、Bayer配列(RBGG)のカラーフィルタを利用している。消費電力は30W。ビュー・ファインダーなどはない。
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上のカメラヘッドに使われている対角1.5インチの撮像素子。120HzのフルスペックSHVに対応する。ただし、上の小型カメラヘッドでは60Hzで利用する。
上のカメラヘッドに使われている対角1.5インチの撮像素子。120HzのフルスペックSHVに対応する。ただし、上の小型カメラヘッドでは60Hzで利用する。
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 NHK放送技術研究所(NHK技研)は2013年5月28日に「技研公開2013」の報道機関向け内覧会を開催した。同所所長の藤沢秀一氏は、今回の展示のポイントの一つとして、NHK開発の8K×4Kディスプレイとその関連技術「スーパーハイビジョン(SHV)」を取り上げた。

 その中で藤沢氏は、新開発したカメラヘッドを取り上げ、寸法が12.5cm×12.5cm×15cmで重さは2kgと軽いことを、実地に手に持って見せることでアピールした。「これまでNHKは、SHVの開発で技術的なブレークスルーを積み重ねてきたが、これからは(SHVについて)ビジネス上のブレークスルーを期待できる」(藤沢氏)と述べた。

 NHKは2016年に、衛星放送の12GHz帯を利用したSHVの実用化試験放送を開始することを目指している。会場からの「準備が間に合うのか」という問いに藤沢氏は、「デコーダ技術の開発などにまだ課題がある。一方で、2016年に間に合わせるには2015年春には技術の標準化を完了しなければならない。つまりあと2年しかない。時間的には大変厳しく、これまでのような逐次的な作業を続けていてはダメで、今後は複数の作業を同時並行的に進めることで、なんとか間に合うと考えている」と述べた。

 また、やはり会場からの「すでに商用化が始まった4K×2Kと、NHKの8K×4Kのすみ分けをどう考えているか」の問いに藤沢氏は、「個人的見解」と前置きした上で、「4Kと8Kは今後、混在していくと考えている。我々は8Kを開発しているが、無駄な二重投資を避けるためにも、まずは8Kの開発を急ぎ、その技術で4Kもカバーできるようにしたい」と述べた。