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図1●「革新的イノベーション創出プログラム」(通称:COI STREAM)の拠点公募説明会
図1●「革新的イノベーション創出プログラム」(通称:COI STREAM)の拠点公募説明会
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図2●ガバメント委員会の下に設けられる「構造化チーム」の役割
図2●ガバメント委員会の下に設けられる「構造化チーム」の役割
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 文部科学省と科学技術振興機構(JST)は、2013年6月12日に東京都内で「革新的イノベーション創出プログラム」(通称:COI STREAM)の拠点提案の公募説明会を開催した(図1)。COI STREAMのCOI拠点の公募期間は同年6月12日~同年8月12日と発表した。

 “日本のイノベーションプラットフォーム”を整備するためのプログラムであるCOI STREAMでは、「大規模産学連携研究開発拠点」のCOI拠点を12拠点程度選び出し、1拠点当たりに1年間に最大10億円程度の研究開発費を最大9年間支給する計画である。

 今回の拠点提案募集の説明会では、COI拠点の提案に盛り込んでもらいたい内容を丁寧に説明した。このCOI STREAMは、COI STREAMガバメント委員会が提案する3つのテーマを実現する具体的な提案を募集する(関連記事)。ガバメント委員会は日本の10年後を見通したあるべき社会の姿として「少子高年齢化先進国としての持続性確保」「豊かな生活環境の構築」「活気ある持続可能な社会の構築」の3ビジョンを提示し、これを実現する解決案を募集する。

 この3つのビジョンの中身は、それぞれ有識者3人で構成するビジョナリーチームが考え、それぞれのビジョンを実現する提案をした大規模産学連携研究開発拠点(COI拠点)を選び出す。「3つのビジョンに、ある程度またがる提案もあり得ると考えている」とガバメント委員会は説明する。

 ガバメント委員会の委員長を務める、三菱総合研究所(東京都千代田区)の小宮山宏理事長は「科学技術と社会システムの革新を組み合わせた新しい仕組みによって、ビジョンの解決策の成功例を必ずつくる」と力説する。成功例をつくるためには、ガバメント委員会の下に「構造化チーム」を設け、構造化、見える化、各拠点間の連携、オープンイノベーションなどを実現し、採択するCOI拠点の基本設計を最適化する(図2)。

 構造化チームは、総括ビジョナリーリーダーを務める名古屋大学の濱口道成総長がチームリーダーを務め、京都大学大学院経済学研究科長の植田和弘教授などの10人の学識者で構成する。3つのビジョナリーチームの活動を俯瞰的にモニターし、相互の連携調整を図り、ビジョナリーチームの活動を支援する。

 このためには、WebサイトなどのICT(情報通信技術)を駆使し、リアルタイムで見える化を実現し、拠点の活動状況の評価指標などを作成して、拠点支援の支援策に反映する構えである。

 ガバメント委員会の小宮山委員長は「拠点提案の公募締め切りは2013年8月12日だが、できるだけ早く拠点提案書を提出してもらい、ビジョナリーチームが採択するCOI拠点の基本設計を提案者と話し合う期間を与えてほしい」と訴えた。

 各COI拠点に対して、文科省科学技術・学術政策局のCOI構想検討タスクフォースは「提案内容として、拠点運営を統括する研究推進機構(仮称)を設け、その機構長(プロジェクトリーダー)には産業界から実務者を選んでほしいとし、高度なマネジメントの専門体制を設けてほしい」と伝えた。研究リーダーを務める研究開発の責任者は副機構長を務めてほしいと伝えた。