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新製品のIPコア群のイメージ Synopsysのデータ。
新製品のIPコア群のイメージ Synopsysのデータ。
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 米Synopsys社は、「DesignWare HDMI 2.0 TX/RX IPソリューション」の販売を始めた(日本語ニュース・リリース)。HDMI 2.0に沿ったトラスミッタ・コントローラIPコア、レシーバ・コントローラIPコア、PHY IPコア、およびLinux上のドライバ・ソフトウエアからなる。

 HDMI 2.0は、2013年9月4日に公開されたばかりである(Tech-On!関連記事)。現行仕様のHDMI 1.4bから大幅な向上が図られたというHDMI 2.0の目玉は、ケーブル1本当たりのデータ伝送速度を従来比で約2倍の18Gビット/秒に引き上げたこと。これにより、50/60フレーム/秒の4K映像(2160p映像)を非圧縮で伝送できるようになった。

 Synopsysによれば、新製品は、YCbCr 4:2:0の色空間、EMI低減を狙ったTMDSデータのスクランブル(乱数を使った撹拌)、進化した遠隔制御技術「CEC(Consumer Electronics Control 2.0」を含めて、HDMI 2.0規格の全仕様をカバーしているという。また、プリエンファシスやアダプティブ・イコライゼーションが可能な堅牢なアナログ・フロント・エンド回路により、約30m以上のケーブル長でも信号精度を確保できるとする。

 新製品に含まれる、PHY IPコアは、28nmプロセス向けに最適化されていて、従来品と比べて消費電力を33%削減可能で、Energy Star基準のクリアが容易になるという。また、PLLが1個のアーキテクチャとI/Oリングの最適化により、チップ面積を従来品よりも25%削減した。このPHY IPコアを使うことで、ワイヤボンド・パッケージで6Gビット/秒の性能を実現でき、両面プリント基板にも対応しているため、実装コストを削減できるとする。

 ソフトウェア開発を支援するためのLinux向けドライバ・ソフトウエアも新製品に含まれる。HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)、EDID(Extended Display Identification Data)、CECなど向けのドライバが用意されている。これらを利用することで、ソフトウェア開発にかかる期間を数週間単位から数時間単位に短縮できるとする。またCEC 2.0ドライバはユニバーサル・リモートコントロール仕様をサポートしており、エンド・ユーザーは一つのリモコンで複数のAV機器を操作できるという。なお、これらのドライバは、LinuxもしくはLinuxベースのアンドロイドOS環境で使える。

 新製品のIPコア群は、ファウンドリ各社の28nmプロセス向けに、すでに提供可能な状態にある。