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質問に答えるAndrew House氏
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PS Vitaの新機種
PS Vitaの新機種
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2013年9月10日、報道機関向けに同社 代表取締役社長 兼 グループCEOのAndrew House氏へのラウンドテーブルを実施した。前日に発表された、日本市場における同社のゲーム事業の説明会を受けての開催である。記者からの質問を受けるかたちで、同説明会で発表された、次世代の据置型ゲーム機「PlayStation(PS) 4」や携帯型ゲーム機「PS Vita」の新機種、そしてテレビに外付けすることで映像サービスやゲームを楽しめるようになる周辺機器「PlayStation(PS) Vita TV」などについて言及した。その内容を2回に分けて掲載する。本稿はその後編で、ラウンドテーブル内で明らかになったPS4とPS Vitaの新機種の話題について取り上げる。

発売時期の3カ月の差はゲームの準備と品不足防止のため

 日本でのPS4の発売日は2014年2月22日と、2013年11月中に発売予定の欧米に比べて3カ月ほど遅い。ラウンドテーブルではその理由を問う声が多かった。その答えとして、前日の発表会と同じく、「日本のユーザーに向けたゲーム・コンテンツが揃うのがその時期(2014年2月)になるため」(House氏)とした。「欧米と日本市場で、ゲームの趣向性は大きく異なる。そのため、日本市場に適したゲームの開発に時間をかけている」(同氏)という。

 加えて、発売当初の在庫不足を防ぐ狙いもある。新型ゲーム機の立ち上げには多くの労力を伴う上、想定外の不具合などに見舞われて想定の数量を確保できない恐れがある。実際PS2やPS3の場合、日米欧の市場でほぼ同じ時期に発売したところ、「発売当初は全地域で品不足に陥った。こうした状態を防ぐために欧米と日本で発売時期をずらした」(House氏)と説明する。既に欧米では、PS4の予約は100万台に達したという。

液晶パネルが薄型化に寄与

 PS Vitaの新機種に関しては、ディスプレイの種類を変更した理由について質問が挙がった。従来機種では5型の有機ELパネルを利用していたが、新機種では5型の液晶パネルを採用する。理由として、「液晶パネルでも有機EL並みの表示品質になったことが大きい」(House氏)と語る。加えて、液晶パネルの方が薄型化しやすいとの判断から採用に踏み切ったとする。PS Vitaの新機種は従来機種に比べて約20%薄くなっている。

 加えて、SCEは明言を避けているが、有機ELパネルに比べてPS Vitaを安価に製造しやすいことから、液晶パネルを採用したとみられる。パネル単体で比較しても安価だが、歩留まりも高めやすいとみられる。特に難しいとされるのが、ディスプレイ周辺部分における貼り合わせ工程である。PS Vitaでは、有機ELパネルとタッチ・パネル、筐体カバーを貼り合わせる構造を採ったが、有機ELが製造過程で割れないような手法を確立するのに相当苦労したと、SCEの開発担当者はPS Vita発売当初に語っていた。