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第1世代品との比較 Cadenceのデータ。
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System Development Suite Cadenceのデータ。
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 米Cadence Design Systems社は、論理エミュレータとハードウエア・アクセラレータの兼用装置の第2世代品「Palladium XP II Verification Computing Platform」を発表した(日本語ニュース・リリース)。今回、内部のハードウエアを新しくして、第1世代品(Tech-On!関連記事1)に比べてピーク処理性能を50%引き上げた。また、最大構成で23億ゲートを扱えるようになった。

 Palladium XPはグラフィックス処理ICなどを中心に複雑なSoCの検証向けに全世界で150社以上( うち約2割が日本企業)が導入しているという。この製品は、Cadenceのシステム・レベル設計/検証環境の「System Development Suite」(Tech-On!関連記事2同3)の構成要素で、今回、上述した性能向上に加えて、System Development Suiteの他の構成要素との連携が強化された。

 例えば、論理シミュレータ「Incisive Enterprise Simulator:IES」との連携では、検証対象の分割の自由度が増した。例えば、これまでは、Palladium XPとIESのサスペンドとリジュームはそれぞれ別々に指定するのが基本だったが、Palladium XP IIになってからは、両者を合わせて"システム"として指定すればよくなった。パワーフォーマット「CPF」も両者を合わせて記述してもよくなった。

 さらにPalladium XP IIでは、対応可能なインタフェース・プロトコルが増えた。具体的には、DSI 1、CSI 2、HDMI、AHB、APB、SRIOV、PCIEx、ENET 1Gに対応する。これらのインタフェースを境目にして検証対象を分割して、IESとPalladium XP IIにそれぞれ載せる場合に、分割の詳細情報をユーザーが指定しなくて済む。

 また、対応可能なインタフェース・プロトコルが増えたことは、バーチャル・プラットフォームの開発・実行ツール「Virtual System Platform(VSP)」との連携にも寄与する。一般にVSP側のモデルはトランザクション・レベル、Palladium XP II側のモデルは信号レベルになるが、両者の境目が「対応可能なインタフェース・プロトコル」の場合は、レベルの変換に関して詳細な指定が不要である。

 レベル変換の指定の負荷が軽減したことで、「プロセサ・コアのモデルはトランザクション・レベルでVSP側に、RTLのユーザーはロジックは信号レベルでPalladium XP II側に実装する」といった使い方が増えるという。これで、例えば、プロセサ・コアのモデルも信号レベルでPalladium XP II側に実装した場合に比べて、ハードウエア-ソフトウエア協調検証の処理速度が10倍以上に、OSのブートアップの時間が1/60になった例があった。