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プラントでの処理のイメージ
プラントでの処理のイメージ
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 トナミホールディングス(富山県高岡市)ら8社は、アルミニウム(Al)付き包装材などの廃棄物からパルプやAl、重油を回収するとともに、回収したAlを使って水素を発生させ、その水素を燃料電池に投入して発電する事業に共同で取り組む(発表資料:PDF)。2013年10月に合弁会社「アルハイテック」を高岡市に設立し、技術実証や処理プラントの設計などを進める。早期に高岡市にプラントを建設し、産業/一般両方のアルミ付廃棄物を回収・処理することを目指す。

 食品や飲料、薬品などに使われるAl付きの包装材は、これまで大量に廃棄されていた。こうした包装材のAlや工場で加工の際に生じるAlの端材の再利用を望む地域住民やメーカーの要望を受け、トナミやミツウロコ(千代田区外神田)などの企業、富山大学、金沢大学、福井大学などの学校・研究機関、富山県、石川県、福井県といった自治体や住民団体が、Al回収・利用事業の検討を始めた。北陸3県では公民館やスーパーマーケットにAl付紙パックの回収拠点を整備し、現在では毎月約300kgを回収している。

 2009年には環境省の委託事業にも選ばれ、必要な技術の研究開発を進めてきた。例えば、Alを独自開発の溶液に浸けて高効率に水素を取り出す技術(このときの化学反応式は2Al+6H2O→2Al(OH)3+3H2)を開発した。なお、この技術は、スペインUniversitat Autonoma de Barcelona(バルセロナ自治大学)の研究をもとにしているという。すでに基本的な技術が確立し、今後は民間企業8社による合弁会社で事業化にこぎつける考えだ。

 合弁会社の資本金は2億円。出資比率は、産業廃棄物の収集・運搬を手がけるトナミ運輸を傘下に持つトナミホールディングスが49%、スギノマシン(富山県魚津市)が15%、日本フィルコン(東京都稲城市)が10%、朝日印刷(富山県富山市)が6%、名古屋製紙(名古屋市守山区)、ミツウロコ、北陸銀行(富山市)、タカギセイコー(高岡市)がそれぞれ5%。代表取締役社長にはトナミ代表の綿貫勝介氏が就任する。