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 日本電産の100%子会社である日本電産サンキョーは、三菱マテリアルから子会社である三菱マテリアルシーエムアイの全株式を取得することに合意した。シーエムアイの事業は、主にモータ事業と電気接点事業で、売上に占める各事業の近年の比率はそれぞれ約50%ずつ。

 サンキョーのモータ事業は従来、主に光ディスク用、デジタルカメラ用、ゲーム機用など、小型、小径のモータに特化していた。しかし、主要用途であるIT製品の市場が成熟してきたため、分野を広げようとしていた。その一環として、2012年10月に、韓国の家電用ユニットメーカーのSCD社に資本参加し、子会社として家電・住宅設備の分野を強化した。続いて、今後の成長が見込まれる車載市場に参入しようと、シーエムアイを買収する。

 シーエムアイのモータ事業は、サンキョーがこれまでに参入していない車載用などの中径ステッピングモータが主力で、既に顧客から技術力と信頼性で高い評価を得ている。サンキョーとは製品の競合はほとんどない。逆にサンキョーは、月産3500万台以上という高い生産能力と、その内製設備があり、コスト競争力が高いので、それをシーエムアイの中径ステッピングモータに活用することで、競争力をさらに強くできる。

 シーエムアイのもう一つの事業である電気接点事業は、車載用リレー市場に強い。車載用リレーは、車載用モータのスイッチのオン/オフと回転方向の切り替えのためにモータの個数に応じた数が必要であり、世界の自動車生産台数の増加と車1台に積むモータの数が増えるのに伴って市場が拡大すると期待している。また、シーエムアイは、世界の車載用リレーメーカーが集積する中国に生産拠点があるので、市場の拡大に伴う成長に加えて中国車載市場での事業拡大も期待できる。