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ADSP-CM40xの評価ボード
ADSP-CM40xの評価ボード
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 米Analog Devices社は2013年9月26日(日本時間)、産業用モータや太陽光発電用インバータを制御するためのミックスド・シグナル・プロセサ「ADSP-CM40x」シリーズを発表した。浮動小数点演算に対応するCPUコア「ARM Cortex-M4」や16ビットA-Dコンバータなどを集積した製品である。産業用モータのクローズド・ループ制御や太陽光発電用インバータの電力制御ループを高速化・高精度化することで、電力効率の向上と高性能化に貢献するという。CPUコアの最大動作周波数や搭載メモリ容量などが異なる10種類の製品があり、一部の製品は既にサンプル出荷を開始している。ADSP-CM40xの評価ボードも既に出荷中だ。年間1000個発注した場合のプロセサの単価は8.14米ドルからである。

 ADSP-CM40xのCortex-M4の最大動作周波数は100M/150M/240MHz。1次キャッシュ用のSRAMは128K/384Kバイト、フラッシュ・メモリは256K/512K/1024K/2048Kバイトを搭載する。16ビットA-Dコンバータは最大14ビットの精度で電流/電圧の測定/検知が可能で、A-Dの変換速度は380nsである。この他、省電力化とCPUの負荷軽減を狙ってアクセラレータ回路も搭載した。太陽光発電用インバータ向けの高調波解析エンジンと、絶縁型シグマ・デルタ変調器を接続するための3次Sinc(SINC3)フィルタである。従来、これらの機能はソフトウエアで処理するのが一般的だった。

 今回、ADSP-CM40xにおいてCortex-M4を採用したことで汎用のモデル・ベース設計ツールである米Math Works社の「Embeded Coder」とツール群が利用できるという。結果として、シミュレーションから、コード生成、組み込みプラットフォームへの実装が簡易化し、開発コストの軽減が可能になるとした。