PR
図1 車載情報システムに向けたSoCの新製品「R-Car M2」を発表
図1 車載情報システムに向けたSoCの新製品「R-Car M2」を発表
[画像のクリックで拡大表示]
図2 「R-Car」の第2世代の中位品として提供
図2 「R-Car」の第2世代の中位品として提供
[画像のクリックで拡大表示]
図3 パートナー企業との協力で、R-Carに最適化したソフトウエア一式を整備する
図3 パートナー企業との協力で、R-Carに最適化したソフトウエア一式を整備する
[画像のクリックで拡大表示]

 ルネサス エレクトロニクスは2013年9月26日、車載情報システムに向けたSoC(system on a chip)の新製品「R-Car M2」を発表した(発表資料)。カー・ナビゲーション機器やメーター群などの運転席周辺機器の役割を統合し、車内に再配置した次世代の車載情報システム(ルネサスは「統合コックピット」と呼ぶ)を想定したもの。

 R-Car M2は、車載情報機器向けSoC製品群「R-Car」の第2世代の1品種に当たる。ルネサスは第2世代のハイエンド品として、2013年3月に「R-Car H2」を発表済み(Tech-On!の関連記事)。さらに、スマートフォンと連携して動作する、いわゆる「ディスプレイ・オーディオ」に向けたエントリ品「R-Car E2」を製品化予定である。

 R-Car M2は、「R-Car H2の完全なサブセット」(ルネサス)となるように設計した。各種の周辺回路には同じものを搭載し、それらの周辺回路のレジスタ・マップを統一している。これにより、同じソフトウエアがM2とH2のどちらでも動作するようにした。

 メインCPUとしてCortex-A15の2コア版を搭載し、最大1.5GHzで動作させる。サブCPUとして780MHz動作のSH-4Aコアを備える。GPUにはPowerVR SGX544MP2と、ルネサスの2次元グラフィックス描画回路を搭載した。前世代の中位品であるR-Car M1と比較すると、CPUの演算性能が3倍以上、3次元グラフィックス描画性能が約6倍、メモリの帯域幅が約3倍になったとルネサスは説明する。

 車内のセンター・コンソールに配置する高精細ディスプレイと運転者の前に設置するヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)などの2画面に情報を表示することを想定し、2チャネルのビデオ出力を備えた。さらに後席に設置して動画などを表示するディスプレイには、Ethernet AVBやMOSTなどの車載LANを経由して出力できる。

 ルネサスはR-Carシリーズについて、OSやアプリケーション・フレームワーク、ミドルウエア、統合開発環境などをセットで提供可能にすることを重視している。R-Carに向けて最適化したソフトウエア一式を用意しておくことで、自動車メーカーなどの顧客企業が独自の機能やデザインの開発に注力できる環境を整える。現在、R-Carシリーズのパートナー組織である「R-Car コンソーシアム」の会員企業は99社。ルネサスは2014年3月までに120社に増やす方針である。