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マイクロPMT
マイクロPMT
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分光感度特性。今回はマルチアルカリ型光電面
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マイクロPMTと既存のPMT
マイクロPMTと既存のPMT
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マイクロPMTの応用イメージ
マイクロPMTの応用イメージ
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サンプル出荷を始める製品
サンプル出荷を始める製品
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 蚊に刺された程度の量の血液でDNAを自宅で分析する。放射線やPM2.5などによる環境汚染を家庭でモニタリングする。こうしたパーソナル医療・計測を実現できる新型センサを浜松ホトニクスが開発した(発表資料)。低コストでの大量生産に適した半導体製造技術を使う。医療用検体検査機器や環境測定機器に向けて2013年11月1日にサンプル出荷を始める。

 同社が開発したセンサは、微弱な光(光子、フォトン)を電気信号に変えて検出する光電子増倍管(PMT)。ただし、一般的な真空管ではなく、半導体製造技術によるMEMS(微小電子機械システム)で実現している。「マイクロPMT」と同社は呼ぶ。バイオ・遺伝子関連分野で広く使われる蛍光計測や、物質特定などに使う分光光度計に応用できる。紫外線の300nmから近赤外線の850nmの波長に対応している。放射線から蛍光を発するシンチレータによる放射線計測にも応用できる。

 マイクロPMTは指に乗るほどに小型化した。既存の光電子増倍管は最も小型でも直径1.5cmで長さ5cm程度。手作業で組み立てている。マイクロPMTの動作原理は、既存品と同じである一方、MEMSで製造するため振動や衝撃に強い。携帯機器にも載せられる。

 同社は、マイクロPMTの応用例として、患者の目の前で検査して結果を見せられるPOCT(臨床現場即時検査)向けの検査装置、さらには患者自身が自宅で検査するパーソナル医療機器があるとする。さらにパーソナルなDNA検査装置を実現できる可能性があり、実現した場合には個人に合わせて治療するテーラーメード医療も身近になる。

 環境計測においても放射線やPM2.5のほか、雨水や土壌、火山灰、排煙などを現場で即座に定量計測できる可能性があるとしている。

 電源を内蔵する製品としない製品を用意し、サンプル価格は6万900円~8万850円(税込)。1年目に合わせて1000万円、3年後に年間5億円の販売を目標とする。