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説明役を務めたTexas Instruments社のKent Novak氏(DLP事業部 シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャー)
説明役を務めたTexas Instruments社のKent Novak氏(DLP事業部 シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャー)
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3次元形状のセンター・コンソールに向けた、DLP方式リア・プロジェクション・ディスプレイの試作品
3次元形状のセンター・コンソールに向けた、DLP方式リア・プロジェクション・ディスプレイの試作品
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 米Texas Instruments社は2013年10月17日に「DLP事業戦略説明会」を開催した。「DLP」はプロジェクターなどに使用されている、微小なミラーを並べたチップやそのコントローラなどから成るシステムである。説明役を務めた同社のKent Novak氏(DLP事業部 シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャー)は、今後の重点分野の一つに、自動車用途を挙げた。

 自動車向けビジネスの柱として同氏は、(1)HUD(ヘッドアップ・ディスプレイ)、(2)センター・コンソール、(3)スマート・ヘッドライトの三つを示した。

 (1)のHUDについては、「現在の搭載率はまだ自動車全体のわずか2%だが、今後大きく成長する」と、Novak氏は期待を寄せる。現在、2年後の実用化を目指して、車載機器メーカーと共同で開発を進めている。民生機器用のDLPに比べて、より広い温度範囲で安定に動作するようにしているという。

 (2)のセンター・コンソールについては、形状の自由度の高さを、液晶などの直視型ディスプレイに対する優位点としている。同社は、曲面での表示を実現しつつ、タッチ入力や回転式スイッチに対応した試作品を2013年1月の「International CES」で披露した。2018年ごろの実用化を想定して、開発を進めている。

 (3)のスマート・ヘッドライトは、DLPを利用することで調光などを可能にしたヘッドライトである。例えば、カメラで対向車の状況を把握しながら、対向車の運転者にとってまぶしくないように自動的に調光する。また、将来に向けて、霧や激しい雨でヘッドライトの光が反射するのを抑えるために、水の粒や雨粒の方向を避けるように光の照射方向を細かく制御する技術も研究しているという。