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今回の製品の機能ブロック図 TIのデータ。
今回の製品の機能ブロック図 TIのデータ。
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Vision AccelerationPac(EVE2個タイプ)の機能ブロック図 TIのデータ。
Vision AccelerationPac(EVE2個タイプ)の機能ブロック図 TIのデータ。
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標識認識処理の例 TIのデータ。
標識認識処理の例 TIのデータ。
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 米Texas Instruments社は、自動車のADAS(先進運転支援システム)に向けたSoC「TDA2xファミリ」を2013年10月16日(現地時間)に発表した(日本語ニュース・リリース)。各種のプロセサ・コアや画像系の専用処理回路を搭載しており、各種ADAS機能を低消費電力で並列実行できるとする。

 今回のSoCを使うことで、ヘッドランプのハイビーム・アシストや、車線追従アシスト、先進クルーズ・コントロール、交通信号認識、交通標識認識、歩行者/物体検知、および衝突回避など、フロント・カメラを使った各種アプリケーションを同時に実行できるという。

 また、2Dおよび3Dのインテリジェントなサラウンド・ビューおよび後方衝突警報をはじめとした駐車アシスト関連の各種アプリケーションを実行しながら、上述のフロント・カメラ向け歩行者/物体検知アルゴリズムの同時処理も可能だとする。さらに、新製品は、レーダーとカメラ双方からのデータを統合して処理するCPUとしても使用できることから、ADASにおいて確実な意志決定を支援できるという。

 今回の製品は、全体の制御を担うRISCプロセサ・コア「Cortex-A15」(2個)、各種演算を実行するDSPコア「C66x」(2個)、画像処理を担うRISCプロセサ・コア「Cortex-M4」(2個)、3次元グラフィックス処理向けGPUコア「PowerVR SGX544」(2個)、さらに映像解析専用回路「Vision AccelerationPac」など、複数種類のプロセサ・コアや画像系の専用処理回路を搭載したヘテロジニアス構成のSoCである。

 このうちVision AccelerationPacは、1~4個のEVE(Embedded Vision Engine)を含む。各EVEは、映像処理に特化した32ビットRISCプロセサ・コアとベクトル処理プロセサ・コアなどからなる。映像解析処理を実行した際、EVEはCortex-A15に比べて単位消費電力当たりの処理性能が8倍だという。TIによれば、各種ADAS機能のベーシックな処理はVision AccelerationPacで、ミッドレンジやハエインドの認識/解析処理はDSPコア「C66x」を使うという。

 すでに、TDA2xのサンプル出荷を開始している。パッケージは2種類を用意する。「23mm Package(ABC Suffix)」と「17mm Package(AAS Suffix)」である。前者はパーシャル・グリッドで760ボールのBGAパッケージ(ボール・ピッチ0.8mm)。後者はフルグリッドで、625ボールのBGAパッケージ(ボール・ピッチ0.65mm)。共に、車載ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。現在、車載電子/電気製品の機能安全規格「ISO26262」に対応可能なTDA2xの開発を進めている。