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SimPowerSystems(左端)もSimscapeベースに MathWorksのスライド。
SimPowerSystems(左端)もSimscapeベースに MathWorksのスライド。
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 マスワークス(米The MathWorks社の日本法人)は、2013年10月29日に開催の報道機関向け説明会で、「MATLAB」や「Simulink」などの製品の「Release 2013b(R2013b)」のポイントを紹介した。R2013bに関してMathWorksは9月6日に発表している(日本語ニュース・リリース1)。

 この説明会は、同社のプライベート・イベント「MATLAB EXPO 2013 Japan」の会場と同じホテルで行われた。登壇したマスワークスの阿部悟氏(インダストリーマーケティング部 部長)によれば、2013aから2013bへの更改で、約70の機能追加やバグ修正があったという。同氏は、その中で日本市場向けに3つのポイントを紹介した。

 第1は強電系の物理モデリング・ツール「SimPowerSystems」の改良である。MathWorksは「Sim・・」で名前が始まる物理モデリング・ツールを複数用意している。SimPowerSystems以外はSimscape言語ベースであるが、今回、SimPowerSystemsも同言語ベースになった。これで、例えば、弱電系のSimElectronicsのコンポーネントとSimPowerSystemsのコンポーネントが直接接続できるようになった。これまで接続には、アダプタに相当するコンポーネントをかませる必要があった。

 第2は、コード検証製品「Polyspace」の改良である(日本語ニュース・リリース2)。これまでの製品の「Polyspace Client for C/C++」と「Polyspace Server for C/C++」が統合されて「Polyspace Code Prover」になった。Polyspace Code ProverはさらにMATLABの一部を取り込んでおり(すなわち、稼動にはMATLABが必要)、利便性が向上したという。

 Polyspace Code Proverは形式検証ツールで、最終検査などを想定した製品だが、今回、より簡便にチェックを行う「Polyspace Bug Finder」を追加した。こちらはルール・ベースのチェックを行う。Polyspace Bug FinderもMATLABの一部を取り込んでいる(すなわち、稼動にはMATLABが必要)。

 第3は、米Xilinx社のFPGA設計環境「Vivado」との親和性が高まったことである。具体的には、ARMコア内蔵FPGAの「Zynq-7000」を開発する際に、MathWorksのC言語コード生成ツール「Embedded Corder」とHDL生成ツール「HDL Corder」がVivado中で使いやすくなったという。