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 日本電産は、ホンダエレシスの全株式を取得することが決定したと2013年10月30日に発表した。ホンダエレシスの株主であるホンダとNEC、ショーワ、日信工業との間で、株式譲渡契約書を締結した。

 日本電産は、電動パワー・ステアリング(EPS)やエンジン・クーリング・ファン(ECF)、パワー・ウインドウ、サンルーフ用のモータとホンダエレシスの電子制御ユニット(ECU)や、その制御技術を組み合わせることで、モータ単体からモジュールへの事業拡大を狙う。特に、EPS向けのモータ市場では、モータとECUを一体化した製品の需要が高まっているという。将来的には、電気自動車やハイブリッド車の駆動モータ市場に参入することを目指しており、ホンダエレシスの技術を用いて新規システムの開発が可能になるとしている。

 この他、グループ会社の車載関連製品との組み合わせによる事業拡大にも期待を寄せている。例えば、日本電産コパルの車載カメラとホンダエレシスのミリ波レーダや、日本電産トーソクの変速機向けユニットとホンダエレシスの制御システム、日本電産サンキョーのヘッドアップ・ディスプレイ用モータとホンダエレシスの制御システムなどである。また、日本電産グループの販売網を活用することにより、これまでホンダ向けに事業を展開していたホンダエレシスも、ホンダ以外への製品販売の機会が得られるとする。

 さらに、日本電産ではホンダエレシスが持つアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーン・キープ・アシスト(LKA)、モーション・アダプティブEPS、衝突被害軽減システムなどの先進安全技術分野の研究・開発に経営資源を投入し、同分野の事業を拡大したいとしている。

 日本電産は、2006年12月にフランスValeo社のMotors & Actuators事業を買収し、車載モータ事業の分野に本格参入して以来、2012年12月に中国の江蘇凱宇汽車電器有限公司に資本参加し、2013年9月には日本電産サンキョーによる三菱マテリアルシーエムアイの株式取得について基本合意するなど、車載モータを重点事業の一つとして位置付けている。