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今回の製品「Mentor Embedded Hypervisor」とその周辺のイメージ Mentorのデータ。
今回の製品「Mentor Embedded Hypervisor」とその周辺のイメージ Mentorのデータ。
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 米Mentor Graphics社は、車載インフォテインメント・システムや、テレマティクス、ADAS(先進運転支援システム)、計装機器向けに、Type 1ハイパーバイザの新製品「Mentor Embedded Hypervisor」を発表した(ニュース・リリース)。2013年12月に出荷を開始する予定である。

 今回の製品を使うことで、マルチプロセサコアSoC上のアプリケーションを統合、集約させ、英ARM社のTrustZoneを活用したセキュアで高性能なシステムを構築できるという。また、既存の独自ソフトウェアの再利用と知的財産の保護を両立しつつ、Linuxを統合した新システムの迅速な開発が可能になるとする。

 例えば、自動車メーカーや自動部品メーカーは、今回の製品の導入によって、Linux、AUTOSAR、リアルタイム、ベアメタルといったさまざまなタイプのアプリケーションおよびサブシステムを組み合わせたシステムを構築できるという。今回の製品は、Yocto Project対応の「Mentor Embedded Linux」およびGENIVI準拠の「Mentor Embedded Automotive Technology Platform」、「Volcano AUTOSARソフトウェア」および「Nucleus RTOS」をサポートする。Mentorは今後も、Yocto ProjectやGENIVIを含む技術や標準規格の最新動向を追尾し、積極的に対応していきたいとしている。

 今回の製品のフレームワークには柔軟性があり、シングル・コアおよびマルチコアのプロセサ・アーキテクチャ上で実行できるほか、AMP(非対称マルチプロセッシング)、SMP(対称マルチプロセッシング)、およびAMPとSMPの組み合せをサポートしている。また、ARM TrustZoneに対応し、メモリ、暗号化/復号化ブロック、キーボード/画面といったリソースをハードウエア・ベースで分割し、完全に独立したセキュアな環境を実現する。さらに、性能が重要視されるアプリケーションに求められる、デバイスへの仮想アクセスと直接アクセスをサポートするデバイス・モデルを備えていて、ゲストOS間通信のさまざまなメカニズムを用意しているという。

 ニュース・リリースには、独Robert Bosch Car Multimedia社のAndree Zahir氏(エンジニアリングを統括するVice President兼AI(Automotive Navigation and Infotainment Systems)製品開発責任者)のコメントが紹介されている。「Mentorは、Mentor Embedded Hypervisorに見られるように、技術への投資を継続している。そのおかげで自動車部品メーカーは、普及が見込まれるマルチコアSoCのメリットを享受し、クリティカルな機能を隔離したまま、1つのハードウエアにより多くの機能とインタフェースを搭載できるようになる」(同氏)。