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 コニカミノルタは2013年10月31日、HDD用ガラス基板事業から撤退することを取締役会で決議した(発表資料)。同年11月にHDD用ガラス基板の生産を終え、12月に販売も終了する。同社は2000年から、主にノート・パソコン向け2.5インチHDD用のガラス基板を製造・販売してきた。製造拠点は、従業員約120人のコニカミノルタガラステック(兵庫県伊丹市)、同約680人のマレーシアKonica Minolta Glass Tech(M)社。

 HDDの記録ディスク1枚当たりの記録容量が増加し続ける中、コニカミノルタはディスクに用いるガラス基板で市場の要求に応えることが難しくなっていたという。これに伴い、出荷数量が減少し、収益が悪化していた。加えて、タブレット端末などの台頭によりノート・パソコン市場は縮小傾向にあること、SSDなどの新技術によるHDD需要の浸食といった事業環境から、業績を早期に改善することは困難と判断した。

 コニカミノルタは、HDD用ガラス基板事業を含む産業用材料・機器事業で、需要や価格の変動、技術進化の影響を受けやすいデジタル家電やパソコン関連分野への依存度を低くする。安定して収益の成長が期待できる産業用やプロフェッショナル向けの事業領域を拡大するなど、事業の選択と集中を進める計画だ。

 同社は2013年7~9月期決算で、この事業撤退に伴い発生する損失168億円を特別損失に計上した。当該事業の従業員の処遇などに関しては現時点で未定という。