PR

 電子部品メーカー大手6社の2013年7~9月期決算は、そろって前年同期比で増収となり、5社で増益となった。円安とスマートフォンやタブレット端末の世界的な出荷増などが業績を押し上げている。

■2013年7~9月期決算の概況
社名
決算短信
売上高
(円)
前年同期比
成長率
営業利益
(円)
前年同期比
成長率
京セラ
PDF
3680億 +18.4% 328億 +17.6%
TDK
PDF
2498億 +21.8% 124億 +11.3%
村田製作所
PDF
2216億 +28.7% 425億 +132.8%
日東電工
PDF
1860億 +10.1% 165億 +3.4%
日本電産
PDF
1805億 +7.1% 263億 -17.8%
アルプス電気
PDF
1725億 +31.4% 26億 +240.4%

 7~9月期の京セラの売上高は前年同期比18.4%増の3680億800万円、営業利益は同17.6%増の328億500万円だった。太陽電池の国内市場で公共・産業向け需要が伸びたことを受け、太陽光発電システムを含む「ファインセラミック応用品」事業の売り上げが2013年度上期(4~9月)は前年同期の約1.5倍となった。コンデンサやコネクタ、水晶部品などの「電子デバイス」事業や、半導体など向けセラミック・パッケージを中心とした「半導体部品」事業も前年同期の売り上げを5%程度上回った。

 TDKの四半期売上高は前年同期比21.8%増の2498億円、営業利益は同11.3%増の123億9000万円となった。スマートフォンやタブレット端末向けの需要増および自動車向け需要の安定により、コンデンサやコイル、トランス、高周波部品、センサなどの受動部品事業が約32%の増収となった。一方、磁気応用製品事業ではパソコン市場の低迷を受けて、HDD用ヘッド/サスペンションの販売数量が減ったものの、円安により前年同期の売り上げを約11%上回った。

村田の四半期売上高が過去最高

 村田製作所の四半期売上高は前年同期比28.7%増の2215億5000万円、営業利益は同132.8%増の424億7800万と大幅な増収増益になった。スマートフォンの生産増を受け、積層セラミック・コンデンサや表面波フィルタが大きく売り上げを伸ばした。全社の売上高は四半期ベースで過去最高を更新している。利益の伸びは操業度が上がったことや円安の効果が大きいという。

 日東電工の四半期売上高は前年同期比10.1%増の1859億7400万円、営業利益は同3.4%増の164億7200万円だった。スマートフォン向けのシーリング材料や通音膜、液晶用光学フィルムなどが好調だった。タブレット端末向けのタッチパネル用透明導電性フィルムは従来の高機能端末から中級端末に拡大したが、市場の拡大が急だったことや新生産設備の立ち上げが重なったこともあり、原価低減が遅れたという。

 日本電産は、四半期売上高が前年同期比7.1%増の1804億5500万円、営業利益が同17.8%減の263億4100万円となった。2013年度上期の売上高は4296億3400万円と、同社で初めて4000億円を突破した。HDD用モータや小型モータは、上期に販売数量が前年同期に比べて減少し、平均販売価格も米ドル・ベースで低下したものの、円安効果により約7%の増収となった。

 アルプス電気の四半期売上高は前年同期比31.4%増の1724億7200万円、営業利益は同240.4%増の25億7100万円だった。スマートフォン向けのスイッチやカメラ用アクチュエータ、タッチパネルなどのコンポーネント製品の売り上げが好調で、電子部品事業は上期に約22%の増収となり、前年度の上期は8億円の赤字だった営業損益も50億円の黒字になった。

■変更履歴
記事公開当初、本文中で上期(4~9月)と第2四半期(7~9月)の業績説明が混在していました。期を明記するとともに一部数値を修正しました。ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます(2013年11月1日11:40)。