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ディスコン部品は増えている ジェイチップコンサルティングのスライドで、同社の調査結果および考察を記述。
ディスコン部品は増えている ジェイチップコンサルティングのスライドで、同社の調査結果および考察を記述。
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カタログ掲載中止はディスコンの予兆 ジェイチップコンサルティングのスライド。
カタログ掲載中止はディスコンの予兆 ジェイチップコンサルティングのスライド。
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ジェイチップコンサルティングのサービスの特徴 同社のスライド。
ジェイチップコンサルティングのサービスの特徴 同社のスライド。
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 半導体を中心に電子部品の製造中止(EOL:end of life)、いわゆるディスコンが増加している。ジェイチップコンサルティング(本社:東京都)によれば、同社が調査している約30万点の部品のうち、2010年にはディスコンになったのは約1200点だったが、2013年には約7000点に増加したという。

 ジェイチップ(ホームページ)の坂本 太郎氏(代表取締役社長)によれば、点数が増えていることに加えて、日本製の代替品を探すことが難しくなっていることが問題であるとする。国内の半導体メーカーが業績不振で、事業分野の絞り込みなどを行い、新製品でもディスコンになることが珍しくないという。購入規模の非常に大きな顧客ならば、ディスコンを中止させたり、延期させたりできるかもしれないが、一般的な規模で購入しているユーザーではそんなことは難しい。

 同氏によれば、一般的なユーザーが取れるディスコン部品対策は、地味だが「早く知ること」だという。早く知れば、対策を打つ期間を長く取れる。これで、最終購入機会(いわゆるラストバイ)で必要十分な部品を確保したり、代替品選定やそれへの変更を余裕を持って行える、新規設計に近い将来入手できなくなる部品が含まれない、などの効用が見込まれる。

 当然のことながら、あるとき突然部品の供給が止まるわけではない。部品メーカーの営業が訪ねてきて、ディスコンになることは予告される。しばらくしてからラストバイのチャンスもある。ただし、「これでは遅すぎる」と坂本氏は言う。例えば、日本製以外(多くはアジア製)の代替品を探すとなると手数がかかる上に、アジア製の代替品にしたあとの設計全体のチェックは日本製の代替品にした場合に比べて時間がかかる場合が多いからだ。

カタログに載らなくなったら要注意

 坂本氏が推す早期発見法が、カタログ掲載の中止(いわゆるカタログ落ち。現在は、部品メーカーのWEBサイトのトップページから順繰りに辿っていっても探さらないこと。製品番号検索やリーフページのURLでは見つかることがある)を発見することである。「ある部品が正式にディスコンになる前に、カタログ落ちになることが多い。もちろん、この時点ではその部品はそれまで通りに買えるが、暫くすると、営業からディスコンの告知があり、その後ラストバイが来て、いよいよ製造中止となる。つまりカタログ落ちに目を光らせておけば、ディスコンを早期にチェックできる」(同氏)。

 同氏が率いるジェイチップは、カタログ落ちを見つける有償サービスを実施している。これまでの経験によれば、顧客からチェック・リストを受け取ると、平均して20%の部品がカタログ落ちやディコンになっているという(リスクを感じて同社にチェックを発注しているわけで、全設計の平均値ではないとみられる)。

 同社は複数の顧客に向けてサービスを実施することや、リタイアしたエンジニアを活用することなどでカタログ落ちのチェックのコストを下げている。「ユーザー企業の設計者や購買担当者がカタログ落ちをチェックするよりも、我々は低コストで行える」(坂本氏)。なお同氏によれば、カタログ落ちやディスコンになった部品の3割以上は、複数の顧客のチェック要請リストに載っており、この共通性も同社のコスト削減に寄与しているという。