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手持ち型MRシステムの端末(キヤノンのデータ)
手持ち型MRシステムの端末(キヤノンのデータ)
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位置合わせ用カメラを取り付けた端末から、マーカーとなるカーペットを覗くと、ユーザーには3次元CGによる複合機が見える。後ろのテレビにはユーザーの見ている映像を表示している
位置合わせ用カメラを取り付けた端末から、マーカーとなるカーペットを覗くと、ユーザーには3次元CGによる複合機が見える。後ろのテレビにはユーザーの見ている映像を表示している
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ネットワーク・カメラによる俯瞰映像(キヤノンのデータ)
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 キヤノンは、手持ち型の複合現実感(MR:mixed reality)システムを開発、2013年12月中旬に発売する。MRシステムは、現実を映した映像と3次元CG(computer graphics)を重ねて表示するもの。さまざまな製品の設計段階で、デザイン(意匠)や操作性を評価できる。試作を経ずに試行錯誤ができるので、開発期間の短縮が見込める。

 同社は、2012年からヘッドマウント型MRシステムの販売を始めていた(関連記事)。今回の手持ち型は、頭に装着する手間がかからないので、複数ユーザーが使いまわしやすい。ヘッドマウント型では使用時に平衡感覚に違和感を覚えるなどの理由で装着を嫌うユーザーも体験しやすくなる。

 現実の映像と3次元CGとが位置ずれを起こしにくくもした。既存のヘッドマウント型では、位置合わせのために設置するマーカーが視界から外れると、位置認識ができなくなって、二つの映像がずれて表示されたり、映像が停止したままになったりすることがあった。今回の手持ち型では、現実表示用とは別に、もっと広い視界の位置合わせ用カメラを取り付け可能にして、位置ずれの頻度を少なくできるようにした。

 また、ユーザーが体験する範囲を俯瞰するカメラ(同社のネットワーク・カメラ)を使って、ユーザーおよび3次元CGの合成映像も表示できるようにした。手持ち型システムからの映像と併せて確認することで、ユーザーは自分の動作を客観視しやすくなる。

 対応ソフトウエアも併せて更新し、マーカーとして、設置と持ち運びが容易なカーペット型を使えるようにする。既存ソフトウエアでは箱形のマーカーを使っている。