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TSUBAME-KFC(写真:東京工業大学)
TSUBAME-KFC(写真:東京工業大学)
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 米国デンバーで開催されている高性能コンピュータの国際学会「SC13」の場で2013年11月20日、単位消費電力当たりの演算性能の高いスーパーコンピュータのランキング「Green500」が発表された。今回の1位は、東京工業大学の「TSUBAME-KFC」で、1W当たり4.50317GFLOPS。2位の英Cambridge Universityのシステムに、同効率で約25%も差をつけた。東京工業大学の「TSUBAME2.5」も同3.06871GFLOPSで6位に入った(関連記事)。

 TSUBAME-KFCは、東京工業大学が2015年に導入を予定する「TSUBAME3.0」のプロトタイプ。演算性能は150.4TFLOPSで、今回のTOP500では311位にランクインした。一方、その際の消費電力は44kWで、一般家庭12件分ほどしかない。
 
 名称のKFCは、Kepler Fluid-oil Cooling(油浸冷却)の略で、TSUBAME2.5でも利用する米NVIDIA社製グラフィックス処理プロセサ(GPU)「Kepler」の1次冷却に、空冷や水冷ではなく、油を利用する。演算ボードを油槽に丸ごと浸してしまうのが特徴だ。

 TSUBAME-KFCの1号機が稼働したのは2012年4月。当時から「原理としては、フライドチキンは鶏肉を油で揚げるとカロリーと保存性が大幅に高くなる効果に着目し、同じ鳥類のTSUBAMEも同様に油揚することによって、エクサフロップス時代のスパコンとしてのエネルギー効率と信頼性を高めるものです」(開発者の東京工業大学 教授 松岡聡氏のTwitter)と、洒落っ気たっぷりの説明をしていた。