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今回の製品の主な仕様
今回の製品の主な仕様
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 ルネサス エレクトロニクスは、ISDB-T(Integrated Service Digital Broadcasting-Terrestrial)方式の地上デジタル放送受信用のミドルウエアを開発し、2013年12月にサンプル提供を開始する(ニュース・リリース)。同社の車載情報機器向けSoCの「R-Car H2」および「R-Car M2」に最適化したミドルウエアである。

 同社によれば、2005年にカーナビゲーション・システムなどの車載情報機器向けにISDB-T(ワンセグ)放送受信用ミドルウエアを市場に先駆けて製品化した。その後も2009年にはISDB-T(フルセグ)放送受信用ミドルウエアを開発するなど、多様なミドルウエア製品を提供してきた。今回、2013年3月に市場投入したR-Car H2(Tech-On!関連記事1)と、同年9月に市場投入したR-Car M2(同2)向けのミドルウエアを用意した。

ビデオ画像処理を効率よく制御

 新製品は、両SoCに搭載のビデオ画像処理(合成、拡大・縮小、IP変換などの機能)回路を専用ドライバ・ソフトウエアにより効率的に制御することで、SoCの性能を最大限に引き出せるという。これで、ユーザーのシステムからの複雑なハードウエア制御なしで、地上デジタル放送の視聴システムを構築できるとする。

 また、新製品には、車載情報機器に必要な強固なエラー耐性機能を搭載したという。すなわち、テレビ放送の受信状態が悪い場合でも、映像や音声を可能な限りスムーズに出力できるように、欠落したデータを補うコンシール処理を用いた映像補完処理や、音声ノイズを低減するためのフェード処理を備えた。これで、走行時に受信状態が悪化した場合でも、スムーズなテレビ視聴を可能にするという。

 さらに、新製品では、ハードウエアを制御向けの命令データと映像・音声などのメディア・データのバス帯域を分割・管理する制御フローを実現した。これで、安定的な地上デジタル放送視聴システムを構築できるとする。また、映像画質を劣化させる縮小処理を極力排除した制御フローを実現した。ユーザーのシステムからこれらの制御フローを動的に選択することで、様々なユース・ケースに対応した製品開発が可能になるという。

 このほか、新製品には、2013年3月より全国の放送局で運用が開始された、B-CASカードを用いないコンテンツ権利保護専用方式(ARIB標準規格STD-B25第3部)準拠の限定受信方式にも対応しているという特徴もある。今後、ルネサスは新製品の機能拡張により、海外のデジタル・テレビ放送規格に対応したミドルウエアを展開する計画である。