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「Integrity Guard」技術を紹介する動画の一場面 Infineonのデータ。
「Integrity Guard」技術を紹介する動画の一場面 Infineonのデータ。
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 独Infineon Technologies社は、仏パリで開催のセキュリティ関連イベントの「CARTES 2013 Secure Connexions Event」(2013年11月19-21日)において、電子パスポート(ePassport)やセキュア・カードに向けたセキュリティ・コントローラIC「SLE78」の新製品を発表した(ニュース・リリース)。これまでの製品に比べて、大きな容量のメモリを搭載している。

 SLE78は、同社の「Integrity Guard」と呼ぶセキュリティ技術をベースにしたチップである。同技術は、2つのCPUと完全に暗号化されたデータ処理とを組み合わせたもの。電子パスポートやカードの所有者の個人データは暗号化された形で保存されるだけでなく、暗号化されたままでCPUで処理が行われる。また2つのCPUは相互の動作を継続的にチェックし、いずれかのCPUで不正なデータ操作をしようとすることが検出されると、その時点で実行中の処理は直ちに停止される。

 今回の製品はICAO(International Civil Aviation Organization)LDS 2.0に準拠しており、電子パスポートに中期的に要求される膨大なデータの格納が可能であるという。具体的には700Kバイトのセキュリティなメモリを備える。このうち、200Kバイトはプログラム・コード格納用。残りの最大500Kバイトはフラッシュ・メモリで、データ格納用である。同メモリには、電子パスポートやカード所有者の個人・生体情報に加えて、多数の電子ビザ、入出国スタンプ、マイレージ・サービス(英語ではfrequent flyer program)のポイントなどを格納できる。

 また入出国審査での処理時間を短縮するために、今回の製品はISO/IEC 14443準拠のVHBR(Very-High-Bit-Rate)プロトコルを使って、6.8Mビット/秒のデータ・レートを持つ。さらに、このプロトコルの採用で、電子パスポートと読み取り器間の非接触通信を安定させるという。

 今回の製品は様々な形態での提供が可能である。例えば、無接触インタフェースのみの製品。あるいは、無接触と接触の双方のインターフェースを備えた製品がある。