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今回の製品 エプソンのデータ。
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機能ブロック図 エプソンのデータ。
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 セイコーエプソンは、バックアップ時の消費電流が130nA(標準値)と小さいリアルタイムクロック・モジュール「RX6110SA」を開発し、サンプル出荷を始めた(ニュース・リリース)。同社の従来製品で最も同電流が低いリアルタイムクロック・モジュールである「RX-8571SA」よりもさらに35%の低電流化を図った。

 リアルタイムクロック・モジュールは、時計・カレンダ機能などを持ったリアルタイム・クロックICと32.768kHzの水晶振動子を1つのパッケージに封止した製品である。時計機能が必要な各種電子機器に組み込んで、大容量キャパシタでのバックアップ動作向けに最適な設計をしたという。

 リアルタイムクロックは、一般に水晶発振によりカレンダ・データと日時データを逐次更新し続ける。ただしメイン電源の遮断時および停電時にはデータを更新できなくなるため、その事態に備えてバックアップ電源によるデータ保持回路を設ける。このため、電源回路では、メイン電源とバックアップ電源を適切なタイミングで切り替えることが求められる。

 また、近年、環境負荷低減やコスト削減意識が高まる中、システム上でのバックアップ電源が電池から大容量のキャパシタへ置き換わる事例が増えている。従来、システム側の電源切り替え回路はダイオードを用いて構成することが多く、バックアップ時間の算出をはじめ、リアルタイムクロック自体の消費電流、ダイオードのリーク電流や順方向電圧降下特性によるパワー・ロスなど、ユーザー側でさまざまな要素を総合的に計算し、設計に反映させる必要があった。

 今回の新製品は、ダイオードを用いない電源切り替え回路と専用のインタフェース電源端子を内蔵し、さらに130nAというの低消費電流を実現した。システムのCPUと1.8Vインタフェースで接続しながらも、同時に別口の電源端子からバックアップ電源に5Vで充電することができるため、バックアップ時間を大幅に延ばすことが可能だという。なお、インタフェースは端子接続の切り替えによってSPIバスあるいはI2Cバスを選べる。またバックアップ電源としては電池(一次・二次)も利用できる。

 大きさは10.1mm×7.4mm×3.3(最大)mm。計時電源電圧は1.1~5.5V。動作温度範囲は-40~+85℃。周波数初期偏差は5.0±23.0×10-6(最大値)である。