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エプソンの6軸IMU
エプソンの6軸IMU
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 セイコーエプソンは、建物の健全性を評価する文部科学省の委託研究プロジェクト「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害軽減化プロジェクト」のモニタリング・システムの1つとして、同社のセンシング技術が採用されたと発表した(ニュースリリース)。

 採用されたシステムは、同社の慣性計測ユニット(IMU)「M-G550-PC」が152台、マスタコントローラとなるパソコン1台、専用のサブコントローラ5台の他、データ集録用およびデータ表示用のそれぞれのソフトウエアなどから成る。M-G550-PCは、ジャイロセンサ3軸、加速度センサ3軸の合計6軸のIMU。152台のM-G550-PCをこれを建物の骨組みに設置することで、建物の振動・回転情報などを計測する。912チャンネルの多点同期計測と、1秒間に最大500点のデータの取得が可能だ。

 このプロジェクトは、巨大地震や首都直下型地震などに備えて文部科学省が進めている「地震防災研究戦略プロジェクト」の1つとして2012年度から5カ年計画で進めているもの。2013年12月9~11日には、兵庫県三木市にある防災科学技術研究所の振動破壊実験施設「E-ディフェンス」で、今回のモニタリング・システムを組み込んだ縮尺1/3相当の高層ビル試験体を使って振動実験が行われる。巨大地震や首都直下型地震が起こった場合、建物の継続利用の可否判断が必要となるが、その数が膨大となるため目視点検などではまかないきれないことが予想されるため、建物の状態を迅速に評価・判断できるシステムが必要とされている。上述の実験は、目視では判別できないような損傷も含めて建物の健全性を即座に評価するための手法を構築するのが狙い。